コンテンツ評論 映画・DVD評(邦画)

「祈りの幕が下りる時」をみた

2019/07/03

阿部寛が刑事加賀恭一郎を演じる「新参者」シリーズの最新作。
加賀恭一郎自身の人生に深くかかわった「加賀自身の事件」といってもいい。

これまで語られることのなかった、幼い頃に別れた加賀の母。
16年前にすでに死去しているのだが、その母と深いかかわりのあった男が捜査線上に浮上する。
そして、カレンダーに書き込まれた日本橋界隈の橋の名前の謎。

加賀がどうして日本橋警察署の一刑事として地元を歩き回っているのか、その謎も明らかになる。

阿部寛といえば、最近では下町ロケットが評判だが、この加賀恭一郎はすっかり阿部自身のハマり役となっているようだ。

事件そのものは、過去の因縁に深く関わった悲しい出来事なのだが、その真相を突き止めたのが事件に深くかかわる加賀の「自分だったらどうするか」という推理だったのがさらに悲しい。

ひとつ気になるのは、過去を隠したかったはずの浅居博美がなぜ本名のまま女優そして演出家となったのか、ということ。
女優だったのなら芸名をつけてもよかったはずだし、その芸名のまま演出家に転身してもおかしくはなかったはず。

ミステリーとしても、映画としても一級品だと思った。

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