コンテンツ評論 テレビ番組評

「下町ロケット(シーズン2)」をみた

前回のシーズン1から3年たって「下町ロケット」が日曜劇場に帰ってきた。

シーズン1は、前半がロケットの燃料系のバルブを作る話、後半がその技術を応用して人工心臓を作る話、と2パートに分かれていた。今回も、前半後半で「ゴースト」「ヤタガラス」とサブタイトルがついているが、実質は一続きの話。しかも、冬クールの連ドラだけでは完結せず、正月に実質的な最終回となるスペシャルを放映するということになった。

話の核心は、農業用の無人トラクターを作る話。だが、このワンテーマで1クール+スペシャルまで引っ張るのは、さすがに長すぎた感があり、前回のようなスピード感は感じられなかった。

それを補うためか、帝国重工の次期社長を狙う的場取締役という悪役と、彼に復讐を誓うダーウィン・プロジェクトのメンバーというサブストーリーが組まれていたのだが、ビジネスドラマに復讐譚を組み合わせるというのは、あまり相性のいいものではない。

また日本の農業を救うために無人トラクターを開発する、というのは零細経営が多い日本の農家にとってどうなんだろう、と思わせた。無人トラクターは従来の有人型トラクターより高価だろうし、トラクターが無人作業になっても農業経営がラクになるには日本の農家の農地面積はあまりにも小さい。

よく「現代版時代劇」といわれる池井戸潤作品のカタルシス効果というのも、そろそろ飽きられてきた感じがある。最後は主人公側が勝つことが明らかだから気楽に見られる反面、現実のビジネスシーンとはあまりにも隔たりがある。

もっと、リアルなビジネスドラマを日曜劇場でやってもいいんじゃないかな、と思った。

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