コンテンツ評論 テレビ番組評

「義母と娘のブルース」をみた

綾瀬はるか主演の、やっぱりホームドラマ、あるいはホームコメディとでも称すべき作品だろう。

正直、第1話をみた時はよくわからなかった。
それは、これがもともとマンガ原作(読んでないのだが、どうやら4コママンガらしい)だということが原因かもしれない。

バリバリのキャリアウーマン(若くして大手企業の営業部長職)が、妻に先立たれた子持ちさえない男と結婚する。
それ自体は別にドラマとしてとりたてて言うべきことはない。
問題は彼女のキャラクター。

とにかく堅苦しいビジネス用語をちりばめたトーク。
(登場当初は)ほとんど無表情なロボット的なキャラ。
何かというと土下座したり、娘と親しくなろうと(営業で覚えたらしい)腹踊りを披露するなど。

いや、こんな営業ウーマンはおらんやろ。
今時宴席で女性に腹踊りなんかさせたら、セクハラとみなされるだろうし。

とにかく、そういう変人的な女性が、結婚して娘の母親におさまることで変わっていく。

夫は、実は死病に冒されていて、娘を託せる相手を求めていたということがわかってくる。
一種の契約結婚として、主人公に娘をバトンタッチさせたかった。

脚本は森下佳子なのだが、中盤からその実力が遺憾なく発揮されてくる。

さらに、感心したのが綾瀬はるかの演技力。
基本となる変人キャラクターは崩さずに、後半に行くにつれて人間らしいキャラクターをにじませてくる。
これが普通の人になっていくのであればそんなに言うこともないのだが、基本となる主人公の軸はブレないまま、自然な笑顔も浮かべるようになってくるのだ。

原作と、森下脚本と、綾瀬の演技がうまくカチっとはまって、名作になった。

 

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