コンテンツ評論 テレビ番組評

「ブラックペアン」をみた

TBSの日曜劇場の医療ものである。

海堂尊の「ブラックペアン1988」を原作にしている。この作品は、海堂の有名な「白鳥・田口」シリーズ(フジ系の「チームバチスタシリーズ」の原作)の十数年前を描いていて、その登場人物が若いまま出てくる。

しかし、このドラマはおおまかなストーリーと人物だけを取り入れて、舞台は現代にしているようだ。しかも、原作の主人公である研修医の世良ではなく、ヒラ医局員ながら「オペ室の悪魔」と呼ばれる渡海を中心にしている。

渡海を演じるのは嵐の二宮和也。手術の腕は抜群だが、医者に向かって「1千万出せば助けてやるよ」とうそぶくダークヒーローだ。(ということになっている)

正直、演技ではジャニーズでも最優秀なニノだが、ダークヒーローは似合わない。もともと童顔で可愛い顔だから、ブラックな表情を作るとなんだか拗ねている子どもみたいになってしまうのだ。

しかも、中盤の展開はほぼ「ドクターX」と同様。医者が手術中に不測の事態に陥った時に必ず、渡海があらわれ抜群の手技でなんとかしてしまう。さすがに「オレは失敗しないので」とは言わないが。

こういう水戸黄門みたいな展開は、外科医ものでは見飽きている。教授が医局員をぞろぞろと大名行列みたいに引き連れて回診するのは「白い巨塔」からの伝統芸だし。

勧善懲悪でスカッとするスーパードクターものがあってもいい。しかし、ここまで時代劇チックにやることはなかろう。でもこういうのが視聴率を取るんだよなぁ。

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