「リアル ~完全なる首長竜の日々~」をみた
他人の意識の中に科学技術でもって侵入していく、という趣向はSFではそんなに珍しくはない。
綾瀬はるかが昏睡状態のマンガ家、佐藤健がその恋人という設定で、「センシング」という技術でもって昏睡状態のマンガ家の意識に入り込む。
ふたりは幼なじみで恋人同士。そして過去に描いたという「首長竜の絵」がどうやら鍵を握っているらしい。
途中で、これは現実と意識下の世界を意図的に混迷させているな、と感じた。
そして、おそらくは実際に昏睡しているのは佐藤健のほうではないか、と思ったらその通りだった。
わからんのは、どこから首長竜という発想が出てきたのか? 過去に見殺しにした少年への後悔が首長竜という形をとってあらわれたのだが、これは何も首長竜である必要はないと思うんだけど。