埃まで見えるHD DVD
2010/12/12
AV Watchの連載コラム「西田宗千佳の― RandomTracking ―」にこんな記事が載った。
『「狙うは最初から究極」。FREEDOM/パトレイバーから見る「アニメ向けHD DVDオーサリング」の秘密』
とにかく、HD DVDのエンコードは大変らしい。
しかし、うまく仕上がった時は「ソース映像と見分けのつかない」クォリティが可能なのだという。
面白かったのは下記の部分。
だが他方で、高解像度の暴力、とでもいうべきものが見えてしまったのも事実だ。セルアニメにつきものの埃やセル傷、セルの浮き上がりによる不自然な影が、そこかしこに見つかってしまうのである。杉田氏の言う「ここまで見えてしまうのか! 」という発言は、このような状況を指してのものだ。
「DVDの時、あれだけゴミを消したと思ったのに、これだけ出てきてしまうんです。ソースの作り方そのものを変えねばならないということかも知れません」と杉田氏は言う。しかし、これはうれしい悲鳴でもあるようだ。
うれしい悲鳴かもしれないが、はたして再生メディアのためにソースの作り方まで変えなくてはならないものなのだろうか。