コンテンツ評論 テレビ番組評

「仰げば尊し」をみた

large最近のテレビドラマで感じるのは、「主人公の高年齢化」である。本作はTBSの日曜劇場枠の連ドラだが、主演は寺尾聰(68歳)、なんと日曜劇場最高齢主演俳優だそうだ。

初老の元サックスプレーヤーが県立高校の吹奏楽部顧問となり、元バンドをやっていた不良学生5人組を含む吹奏楽部を率いてコンテストに挑む学園ドラマである。

もうひとつ感じるのは「ストーリーのベタ化」である。とにかくベタなほどわかりやすい話が多い。

このドラマで言えば、不良学生5人組と部活が出てくれば、いずれは不良たちも部活に参加して熱心にやり始めるのは目に見えている。
簡単に言えば「ROOKIES」の文化部版だ。しかもどうやら「ROOKIES」のスタッフが再結集して作ったドラマであるらしく、いろいろな点が似ている。

最初は不良たちを吹奏楽部に参加させる展開。吹奏楽部顧問である主人公は、とにかく情熱を持って彼らを部活に誘う。相手は不良なので、殴られたり蹴られたりの目に遭うのだが、めげずに何度も誘ううちに彼らも少しずつ心変わりをしていく。

そして吹奏楽部がひとつになってコンテストを目指すと、今度は主人公の身体に変調が訪れる。検査を受けると末期の癌。主人公は命をかけてコンテストの指揮に取り組むのだ。ああ、何度も見てきたなこういうベタ展開。そもそも「仰げば尊し」というタイトルからしてベタだ。そうくれば後は「我が師の恩」と決まっているではないか。

放映枠が日曜劇場ということもあって、平日のドラマを見ない中高年層にも受けやすいストーリー展開になっているのだと思う。

感動作というよりは、お涙ちょうだいなドラマになっているところが気になった。ちなみに実話をベースとした物語だそうだ。

-コンテンツ評論, テレビ番組評
-, , ,