「LIFE!」をみた
ファーストデーに、久しぶりに映画館に行ってきた。料金も1100円に値上がってた。
「これをみたい!」という強烈な映画はなかったので、いろいろ考えた。
邦画は基本的に1年もすればTVでやることが多いし、あえて映画館でみたいとも思わない。
で、結局選んだのがこの映画。何映画か?といわれても困る、微妙な映画。
主人公は、これといった体験談を持たない平凡すぎるサラリーマン、ウォルター。
勤め先は雑誌の「LIFE」なのだが、編集とかデザインとかではなく、写真ネガの管理をしている部署だ。
気になる異性の同僚がいてもなかなか話しかけられない気の弱い男で、妄想癖がある。
妄想といっても、映画の上では日常生活の延長で突然はじまる。妄想の中では彼はヒーローというか、かっこいい男なのだ。
ウォルターの職場である「LIFE」誌が突然閉刊することが決まる。残すは最終号の刊行のみ。
ところが、その最終号の表紙に使う写真、それが見つからない。写真家はネガ番号だけを指定して、世界のどこかに撮影旅行に行ってしまった。
写真管理の責任者であるウォルターは、仕方なく写真家を探し始める。残された手がかりは数枚の写真と、メモだけ。
妄想ではなく、現実の冒険がはじまる。
実は、写真家を探す旅に出たあたりで、これもウォルターの妄想ではないのかという思いを捨てきれなかった。
いつ夢オチならぬ、はい妄想でした、というオチが来るのかと。(笑)
最後に写真は思いも寄らない身近なところで見つかるのだが、その被写体は、…だいたい想像がつくと思う。想像したとおりだった。
コメディというほどには笑えるわけでなく、かといってペーソス漂うといった感じでもない。アクションで手に汗握るわけでもない。
世界を股にかけたウォルターの冒険を淡々と綴っている。
で、平凡な人間でも、変われるのだというのがメッセージなのだと思うが、感動するほどでもない。
冒頭に貼ったYouTubeの6分バージョン。ここにだいたい注目すべき映像は入っているから、まずこれを見て、気にいったら見れば、とアドバイスしておく。