コンテンツの育て方 コンテンツ文化論

情報の順番工学

写真と本文は関係ありません

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気になった記事。

これからの働き方、新時代のリーダー(中編):出版不況が続くのに、編集者が生き残るワケ - Business Media 誠

語るのは、「作家のエージェント集団コルク」を主宰する佐渡島庸平さん。

人々が商品に求めていること……それは買う理由なんですよ。(…)

お客さんに「買う理由」をつくってあげなければいけません。多くの企業は広告のほかに、SNSやアプリなどを使って、さまざまなことを試みていますよね。お客さんに自社の商品を買ってもらおうとしているのですが、そこには巧みな「ストーリー」が必要です。なので、いま多くの企業で編集者を必要としていくと思うのです。

編集者というのは、流れでモノを演出することが得意ですよね。例えば、ストーリーのどこに伏線を張って、どういうオチにするのか――といった訓練を積んでいる。

なるほど。しかし、そういうストーリーを作るのは作家だとばかり思っていて、編集者というところに思い至らなかった。

推理小説を考えるとき、作家や編集者はどういった作業をしているのか。いろんな情報を「どこのタイミングで与えれば面白くなるのか」――そんなことばかり考えています。情報というのは質を上げたからといって、必ずしも伝わるわけではありません。どういう順番で出していくのかが大切。つまり、編集者の仕事というのは、“情報の順番工学”のようなものなんですね。

これは、よくわかる。「情報の順番」というのは、私たちの仕事でも大変重要だ。

Aを理解したからBが理解できる。AとBの認識を持っているからCを語られても受け入れることができ、そこにつながるDという結論に納得できる。こうした情報の順番というものを作っていくことが、私の仕事でもあった。シナリオを書くのもそうだし、映像を編集するのもそうだ。

「編集」という同じ言葉で表現されるにしても、まったく違ったものだと考えていた紙媒体の編集と映像の編集は、案外同じような構造を持っているものなんだな。

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