コンテンツの育て方 コンテンツ文化論

#あまちゃん の天野春子役 小泉今日子

2013/09/24

アキを睨みつける春子(あまちゃん 第65話より)

アキを睨みつける春子(あまちゃん 第65話より)

「あまちゃん」において他に代替のきかないキャスティングは、天野春子役の小泉今日子である。

というか、「あまちゃん」という物語は、主人公の母として小泉今日子をキャスティングできたところからはじまったといってもいい。アキはオーディションだったし、夏役は宮本信子以外にも出来た女優はいたかもしれない。しかし、天野春子は小泉今日子以外にはなしえない役だった。

なぜならば天野春子は「もし小泉今日子が地方出身で、アイドルになれなかったら」というIF、つまり小泉今日子そのものが投影された役だからだ。

その小泉今日子。とにかく、カッコいい女性である。天野アキ流にいえば「おらのママは、かっけ~んだ!」ってことになるだろう。

週刊現代Online「小泉今日子 わがアイドル時代、そして『あまちゃん』のことを語る」

「私自身、“国民的”みたいなところにあまり近づかないようにしてこの何十年間は生きてきた感じがするんですね。(…)

もともと私は、アイドルという役割から始まっているから、“国民的”というのは、ある種経験してきたことで、だから、あえて違うことを経験したいとこれまでやってきてたんです」

十代にして国民的アイドルだった人しか言えない台詞だ。

年代的に言うと、小泉今日子がアイドルとして活躍した時期は私にとってはけっこう遅めで(私は中三トリオ世代といえる)、でも抜群に可愛くて、キラキラと輝いていた印象は残っている。

「NHKが宮藤さんで朝ドラをやるというのは、双方ともにチャレンジな事で、これはすごく“攻める”ことになるな、という感じがした。そういう場で私は、意外と力が発揮できるんです。いつも何かと戦いたくて仕事をしているので」

これもまた「かっけ~!」言葉だ。天野春子が、いかに小泉今日子自身を下敷きにして造形されているかがわかる。
「あまちゃん」では、春子は(有村架純が演じた青春時代も含めて)裏主人公である。

正直「あまちゃん」までは女優・小泉今日子にそんなに興味を持ったことはなかった。でも今ではすっかりファンだ。「あまちゃん」の登場人物で誰が一番好きか、というと春子かもしれない。

役者として器用ではないし、どの作品をみても「キョンキョンが出てる」になってしまう宿命を持っている。それも、スターとしての宿命かもしれない。「あまちゃん」が終わったら、小泉今日子の出演作品を少しずつみてみたい気分だ。

【追記】
上記のインタビュー記事、全文が下記のサイトに転載された。無料なので、ぜひ。
現代ビジネス http://bit.ly/19lyUWK

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