オリンピックで野球を見たいか?
2010/12/11
北京オリンピックの野球はご存じのような結果に終わったが、私としては妥当な結果だったと思う。
少なくとも準決勝進出した4チームの中で日本が最弱であったことは、 一次リーグから見ていてわかっていた。
今朝のニュースによると、日本の選手団長だか誰だかが会見で星野ジャパンを批判していたそうだ。
私はいちおうプロ野球ファンなのだが、どうもオリンピックの中でプロ野球選手たちが試合を行うのには違和感があった。
オリンピックはむしろ、普段メディアに登場することのないマイナースポーツにスポットライトが当たる場であっていいのではないかと思う。今回で言えば、太田選手が銀メダルを獲得したフェンシングなどがいい例だ。
少なくとも日本では毎日試合が行われ、テレビ・新聞にも毎日情報が掲載されるプロ野球は、別にオリンピックに出る必要はないのではないか。テレビなどでは2016年オリンピックで野球を正式種目に戻すように努力する、などと謳われているが、もう十分という気がする。
むしろ、プロ野球同志での国際試合を充実させるほうが、選手・ファンともにメリットが大きいような気がする。来年第2回のWBCが行われるらしいが、必ずしもWBCである必要はないと思う。むしろ、アジア各国でのナショナルチーム戦を毎年開催してみてはどうか。
日本としては、韓国にさらわれた世界一の座を奪還する、という目標もある。四年に一回の臨時速成チームで闘うのではなく、サッカーのように常設のナショナルチームを設置し、常に臨戦態勢を保ってほしい。
日本相撲協会ばかりに改革が必要なのではない。プロ野球機構も、そうした目を持って自己改革をはからないと、いずれファンに見放される時がくると思う。