「UDON」をみた
2010/12/12
うどんは好きだ。特に讃岐うどんは、ブームのずっと以前から好きだった。
讃岐うどんブームの火付け役になった「麺通団」のエピソードと、うどん一筋に生きた製麺職人の父と息子の物語を、香川県を舞台に描く。
正直いって、あまりうどんに対する愛情は感じなかったなぁ。
香川の人は、一日に一回はかならずうどんを食う、といわれるし、うどんのゆで汁が公害になっているという話を聞く。それほど日常になじんだ讃岐のうどんへの愛着が、もうひとつ映画から感じられない。
ユースケ・サンタマリア演じる製麺職人の息子が、香川に帰ってきてタウン誌で仕事をすることになり、そこであまりにも日常になじんだ「うどん」を情報として発掘することによって、ブームに火をつけていく過程が前半。
設定は香川県人だが、ユースケはどうも地元民に見えない。外からやってきて「うどん」というネタを発見し、おもしろがっているようにみえてしまう。
もっと香川人のDNAに潜んだうどん遺伝子の謎を解き明かすような映画であってほしかった、というのは欲目だろうか。