「人の目」が及ぼす効果
気になった記事。
Business Media 誠:「人の目」が行動に影響を与える (2/2)
ある会社のドリンクコーナーでは、紅茶やコーヒー、ミルクは有料制です。社員が飲むたび、自分でお金を箱の中に入れる仕組み。(…)
1週間ごとにドリンクコーナーの目の高さに貼ってある写真を入れ替えていました。ある週は「花」の写真。別の週は自分を見つめているように感じられる「人の顔」の写真です。(…)
「人の顔」の写真の週は、花の写真の週の2倍から3倍のお金が箱に入っていた。すなわち、ちゃんとお金を払った人が大幅に増えたということです。
人に見られているように感じる(無意識で)と、人は倫理に外れた行為をしづらくなる、ということでしょうな。
これで思いだしたのは、宗教的なシンボルに「神の目」的なものが多用されているということ。
これもまた、「見られている」意識を植え付けるためでしょう。
そう考えると、たとえば学校の教室に初代校長先生の肖像画とか飾っておくのも、それなりに「いじめ」の防止に効果があるかもしれない。
もっとも、教室内では意識に歯止めがかかっても、教室外に出るとそれが解放されるとかもあるだろうから、防止とまではいかんかもしれんけど。
昔の社会はもっと「人の目」があった、 という議論も、あながち外れてはいないようで。
今は「見てみないふりをする目」というのが多すぎるから。