プラチナバンドの不思議
SoftBankモバイルが7/25からプラチナバンドの運用を開始した。
しばらく前からSMAPが登場して「プラチナバンド」という言葉をアピールするTV-CMもオンエアされている。
その割りに、これがどういうことを意味するか、なかなか知られていないようだ。
そこで、この記事。
ソフトバンクモバイルが本日からプラチナバンド提供開始 - GIGAZINE
プラチナバンド(900MHz)によって、これまでの2.1GHzよりもエリアが広がります。
(図あり)また、建物などに反射してしまう2.1GHzに対して、プラチナバンドだと建物を回り込んで届きます。
(図あり)これによって、従来よりもソフトバンクモバイルの通信が繋がりやすくなる、というのが期待される効果。
私など、中学生時代からアマチュア無線をやってた人間なので、こうした電波の特性にはなじみがあるが、あまり一般的には知られていないのかもしれない。
しかし、その私でも誤解していたことがあった。
上記の説明にもあるとおり、従来の周波数帯は建物などに反射されてしまい、室内などではつながりにくいという現象がある。
プラチナバンドだと、建物を回り込むなどして電波が届くので、室内でもつながりやすくなる可能性がある。
だから、プラチナバンドのメリットを受けるのは大都市圏だろうと思っていた。ところが…、
最後まで行っても、首都圏や名古屋都市圏、大阪都市圏は現状のままとなっています。あくまで「エリアはイメージです」とはいえ、これだと地方は改善するものの、他は何も変わらないような……。
具体的に見てみる。このページには関西圏のエリアマップが示されている。プラチナバンドの範囲は赤く示されているのだが、大阪にはほぼ存在しない。
ということは、このプラチナバンドによってメリットを受けるのは、地方が主で大都市圏は現状と変わらないのだ、ということになる。
iPhone4Sを使っている私はプラチナバンドのメリットを受けられるのだが、どうやら地方に行った時くらいしかそのメリットは享受できないようだ。