「ダークナイト」をみた
とりあえずDVDへのリンクを貼っておいたが、DVDで見たのではない。
先週日曜日に放映されたのが録画用HDDの肥やしになっていたので見た。
ちなみに初見ではない。たぶんDVDで見たと思うが、このブログには書いてなかった。
ダークナイトというのは、顔をさらさず闇のうちに悪を倒す者のことで、つまりバットマンのことを指す。
その対義語は「ホワイトナイト」。M&Aブームの時に聞いたことのある言葉だ。
恥ずかしい話だが、最初に見た時はダークナイトとは悪のヒーローの意味で、ジョーカーを指す言葉だと思っていた。
それほど、この映画の主人公はジョーカーなのだ。
悪党は自立できるが、ヒーローは悪党がいてはじめてヒーローたりうる。この映画で言えば、バットマンはジョーカーによってヒーローになりえたわけだ。
いわば、悪党がピッチャーで、ヒーローがバッター。ピッチャーが球を投げてこなければ、バッターは何もできない。
その悪党ジョーカーに対して、ダークナイトたるバットマン/ブルース・ウェインと、ホワイトナイトつまり堂々と法のもとに悪を倒すヒーロー、地方検事のハーヴェイ・デントがある時は対立し、またある時は共闘して立ち向かっていく。
だが、デントはジョーカーの手に落ち、恋人を殺され、ふたつの顔を持つ怪人トゥーフェイスへと変貌していくわけだ。
いわば、3つどもえのヒーロー論みたいなものが展開されるのだが…。
ヒーローとは、なんと脆いものなのだろう。