「ハサミ男」をみた
2011/01/04
実を言うと、最近新しい小説をあまり読まなくなっている。
そのせいで、この映画の原作「ハサミ男」も題名くらいしか知らなかった。
原作を知らないで、いきなり映画のほうを見たわけで、それが幸いなのかどうか。
難しい、といって難解という意味ではないのだが、映画である。
監督:池田敏春
Story
巧妙なトリックで映像化不可能と言われていた殊能将之の原作を、豊川悦司と麻生久美子主演で映画化したサイコサスペンス。ある事情から女子高生連続殺人犯“ハサミ男”を追う知夏と安永。一方、警察もサイコアナリス...(詳細こちら)
映画をみて原作に興味が湧いている。
上記にも「巧妙なトリックで映像化不可能と言われていた…」という文が見えるが、映画だけみた私には「このストーリーがどう原作に綴られていたのだろう」と思ってしまうのだ。「巧妙な映像レトリックで、文章化不可能な…」というように。
だから、これは映像表現と文章表現との違いを探る、格好の材料になるに違いない。原作を近いうちに読んでみよう、そう思った。
ストーリーには、とりあえずいまは触れたくない。
いずれ、原作を読んだ時にでも。
ミステリーであるが、推理はない。
サスペンスも、通常の意味でのサスペンスではない。
あえて映画にひとこと言うならば、本多俊之の音楽がやや過激すぎる。
映像が淡々と描かれている分、音楽が立ちすぎていて、やや苛立つところがあった。