後から来る人たちのためにということ…
2011/01/04
継続してこのブログを見てくれている方はお気づきだと思うが、昨日あたりからトップページが変わっている。
これは、古い個人用Webサイトを統合して、このブログを自分のWebサイトとして扱うことにしたためだ。
そのため、古いサイトにあった個人情報をブログのエントリにして、そこへのリンクを設けた。
去年あたりから少し考え方が変わってきたので、本当はこのブログも題名にふさわしいものではなくなってきている。それは自分があくまで映像の制作者であるということよりも、ここまで自分を育ててくれた「映像」というものに対するお返しをしたいという気持ちだ。
いろいろな意味で、今のこの時代というのは、映像というメディアにとってエポックメイキングなときだと思っている。たとえばテレビ放送の開始や8mmカメラの発売よりも、ずっと映像という表現手法にとって重要な時代だと思うのだ。
この時代が重要だというのは、ここをどのように通過するかで、今後の映像というメディアがどういうふうに進んでいくのかが決まってしまいそうな気がしているからだ。ある意味、変なふうにねじ曲がってしまうかもしれないと思っている。
今、映像を表現手段に選んだひとは幸運だと思う。過去の先輩が非常に苦労した制作手段や配信手段はバリエーションも増え、費用負担も安くなっているからだ。
いっぽうで不幸だとも思う。というのは、これまでに蓄積されたノウハウや知恵を受け継げる機会が非常に少なくなっているからである。
映像というものに対してお返しをしたいという気持ちは、ある意味「後から来る人たちのために、何かをしたい」ということだとも思う。
いや、後から来る人たちにしてみたら、とんでもないおせっかいなのかもしれないが。
少なくとも茨の道に鎌を入れて、でこぼこ道にするくらいのことはできるかもしれない。
だから、私が「映像職人」を名乗っている時期は、もうあまり長くはないと思う。