ネットとコンテンツの関係論

フジテレビが動画コミュニティサイトに進出?

2010/12/28

YouTubeが日本からすごい勢いで使われている、というのは前に書いたが、またこんなニュースが飛び込んできた。

NIKKEI NET IT+PLUSが伝えるところによると、

 フジテレビジョンは1日、ネット関連ベンチャーのチームラボビジネスデベロップメント(東京・渋谷)と共同で、個人が撮影した動画コンテンツをインターネット上で発信できるコミュニケーションサイトを運営する会社を5月に立ち上げると発表した。新サービスは10月に正式にスタートする予定。個人の動画コンテンツを集約して無料配信し、広告収入などを見込む。
(…)
 新会社は動画コンテンツを配信するプラットフォームとしてウェブサイト「Watch me! TV(ワッチミー・ティービー)」の運営を手がける。サイトは、個人が家庭用のビデオカメラやカメラ付き携帯電話で撮影した映像を手軽に掲載できるようにする。身の回りの日常的な出来事や、個人が製作した映画や音楽の映像、海外からの映像など幅広く扱う。ユーザー同士が互いの映像について評価やコメントを書き込むこともできる仕組みを盛り込む。

この記述だけから見ると、YouTubeの後追いとしか思えない。
問題は、フジテレビがこの動画コミュニティサイトにどのような期待を抱いているか、である。

DAVICS-MLにこのニュースを投稿したら、

映像だけ手に入れて広告収入はフジテレビがもらおうって事ですね。
なんでも商売にするんですねー。
番組にも流用するのでしょうね。
制作費を安くあげて利益も視聴率も確保できるという、なかなかうまい商売ではあります。

というレスが返ってきた。

現在の動画コミュニティサイトの画質では、放送のオンエアに適するとは思えないのだが…。フジテレビがどのように考えているのか、ちょっと気になる部分はある。

面白いのは、下記の記述

 将来的には個人のカメラから、サイト上でライブ中継による映像配信ができるようにすることも検討中だ。ただし内容が一般公開にふさわしいものかどうかのチェックができるよう「当面は事前に管理者がチェックした上で公開する」(フジテレビジョン広報部)という。

ライブ中継の内容が一般公開にふさわしいかどうかって、どうやってチェックするのだろう?

たとえば、バンド演奏の中継だとする、それが最高潮に達したときメンバーが服を脱ぎ捨てて全裸になったとしたら? ずっと、誰かが見張ってて、ふさわしくないという一瞬の判断で中継を切るのだろうか? そんな人的コストのかかることをして引き合うのか?

ライブでなくても、テレビ局が運営する以上、テレビ番組の無断アップロードなどは排除せざるをえないだろう。

こうした動画コミュニティサイトの魅力というのは、それこそ玉石混淆なところにある。ある意味、著作権侵害のない動画コミュニティサイトというのは、気の抜けたビールみたいなもので、魅力はないだろうと思うのだが。

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