映画・DVD評(洋画)

「ナイトウォッチ」をみた

2010/12/28

ロシア版「マトリックス」だ、という声もあるけど、私には「マトリックス」に近いとはとても見えなかった。

「異種」と呼ばれる異能力者が人間の間にときどき生まれる。異種は光と闇の二陣営に分かれて永久戦争を戦っていたのだが、数世紀前に停戦協定を結んでいた。光の戦士は闇を、闇の戦士は光を、それぞれ監視するという体制が生まれたのだ。ちなみに、光の立場で闇を監視する戦士のことを「夜の番人=ナイトウォッチ」と呼ぶ。

異種として生まれた者は、自ら光の陣営に属するか、闇の陣営に属するかを選ぶ、という設定になっている。闇の異種とは、いわゆる吸血鬼、バンパイアなのだが、光とて絶対的な善というわけではなく、相対的な存在にすぎないらしい。

この「光と闇の戦争」というモチーフは、神話的なもので、欧米の数々の物語に繰り返しあらわれる。しかし、戦争が停戦中で、そのバランスを保つことが大事、というのは珍しいかもしれない。

モスクワが舞台のロシア映画なのだが、こちとら日本人でアメリカもロシアも似たようなものだ。ただ、見慣れていないということは言えるわな。ソ連時代とちがって、そんなに違わないという雰囲気だが。

ちなみに、主人公は時々未来予知ができるというだけの中年男で、武器は紫外線を発する懐中電灯という情けなさ。マトリックスの異様なまでのカッコ良さにはおよぶべくもない。

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