「ファイナルファンタジーVII~アドベントチルドレン」をみた
2010/12/28
「ファイナルファンタジー」といえば、ロールプレイングを代表するゲームのシリーズといえる。印象としては、純RPGというよりアドベンチャーゲームの一種といった感があり、戦闘や謎解きを繰り返してキャラクターを成長させつつ、解きほぐれてくるストーリーを辿っていく映画的なゲームだと思う。
FFVIIは、FFシリーズがはじめてプレイステーションをプラットホームにした時の作品だから、相当前のゲームである。私も一応最後までプレイしたことがあるのだが、登場人物やストーリー展開などは、すでにうろ覚えになってしまった。
で、これはそのゲームの続編というか後日談として作られた、映画作品である。オリジナルのゲームはPSだから、三頭身キャラがチョコマカ動く絵で、挿入されるプリレンダードのCGムービーがちょっとリアルだった。
この映画はフルCGだが、さすがに当時とはCGのレベルが違う。実写並みにリアルだ。人物の動きはモーションアクターを使っており、非常に自然に見える。ところが、どうしても違和感を拭えない部分がある。それは顔だ。これだけ技術が進んでも、表情だけはあまりリアルには作れていない。それを自覚していないのか、アップが多用されており、演出的に避ける工夫はされていない。
ストーリー的にはゲームの後日談であり、あきらかにゲームのプレイヤーを対象として作られているせいか、説明不足が目立つ。主人公クラウドを苦悩に陥らせている原因はゲームにあるし、ストーリーのバックグラウンドとなるジェノバ計画への知識がないと、話がよく見えないのだ。
たしかに最後までプレイしたはずの私ですら、よく覚えていない位以前のゲームである。ゲームのストーリーをプレイバックさせて、理解させる工夫は欲しかったところだ。