映像文化を語ってみる

映像は凶器にもなりうる

2010/12/20

昨日のニュースで興味深いものがあった。

asahi.comが伝えるところによると、

 2日午後2時半ごろ、三重県四日市市平尾町の私立メリノール女子学院中・高等学校の体育館で、大型スクリーンの映像を見ていた生徒らが次々とめまいや吐き気などを訴えた。計約480人のうち50人以上が不調を訴え、うち高校生12人、中学生1人の計13人が救急車で病院に運ばれた。いずれも症状は軽いが、経過観察のため高校生4人が入院した。同校では、映像を撮影した時の手ぶれがひどかったため、気分が悪くなったとみている。

手ぶれのひどい映像を強制的に見せるなんぞは、犯罪行為である。

そもそも映像の基本は、カメラを三脚などに固定して撮影するフィックス映像である。カメラを手持ちして撮影するのは、移動している被写体を追いかけるなど、特殊な狙いのある時以外すべきではない。

プロの撮影クルーを見かけたら、よく見て欲しい。手持ちで撮影している時も、カメアシ(撮影助手)が三脚を持ち運んでいることが多い。それも、素人用の三脚より、よほど大きくて重い三脚だ。わざわざそんな三脚を使うのは映像を安定させるためである。

ビデオカメラの販売店にお願いしたいが、ビデオカメラを売るときに、ぜひ安価で軽量な三脚でいいからセットで販売してほしい。そして「そんな必要があるのか?」と問われた時に上記のようなことを説明してほしい。

三脚ひとつで、映像のクォリティはぐんと上がる。面倒でも三脚を使うことで「人に見せられる映像」になるのだ。こんなところからでも日本の映像文化の質的向上ははかれる。

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