映画・DVD評(邦画)

「花よりもなほ」をみた

2010/12/20

「たそがれ清兵衛」あたりから、時代劇映画のブームが再燃している。
子どもの頃からテレビ時代劇をみて育ってきた私などの世代にとっては、時代劇が見直されているのは正直嬉しい。

時は元禄赤穂浪士の討ち入り前、裏長屋にすむ浪人、仇討ちと揃えば、私が思い出すのは藤沢周平の「用心棒日月抄」である。

ほぼ似たようなシチュエーションだが、「用心棒日月抄」の青江又八郎が人を斬って仇と狙われている立場なのに対して、この映画の主人公青木宗左は仇を追って江戸にやってきた信州の某藩の藩士だ。実家からの仕送りも途絶え、裏長屋の自分の家で寺子屋の師匠をしている。ところが、用心棒もこなす青江とちがってこちらは剣の腕はからっきしだ。

舞台となるのは、今にも壊れそうな裏長屋。貧乏だが、個性豊かな人間たちが大勢住んでいる。しかも、どうやらその一軒には赤穂浪士が隠れ住んでいるらしい。

裏長屋を舞台とした人情時代劇。しかも赤穂浪士の討ち入り話がからむ。剣のろくにできない侍が、仇討ちをどうするのか。うまく話をもっていけば、もっと面白くなるはずなんだが。もひとつ、話の構成が感心しないな。

そもそも、仇討ちが百両になる、というのはどこから金が出るんだろう。基本的には仇討ちをすることによって、もともとの藩に帰参し復職が可能になるというだけの話だと思うんだが。

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