11月
12


2005

「スペーストラベラーズ」を見た

監督:本広克行

Story
お笑い集団ジョビジョバの舞台『ジョビジョバ大ピンチ』を基にしたアクションコメディ。閉店間際の銀行に押し入った強盗3人組と、人質になった客たちが次第に奇妙な絆を形成していく。…(詳細こちら

「踊る大捜査線」が絶好調の頃のフジテレビ制作作品。なんとなく、その影響が随所に感じられた。(そもそも~THE MOVIEと監督が一緒だ)

「スペーストラベラーズ」というSFみたいなタイトルを鵜呑みにすると、肩すかしを食う。銀行強盗から立てこもった犯人と人質たちの物語。
強盗に入った3名の若者と、たまたま居合わせて人質になった銀行の客、銀行員たちが、警察を向こうに回してなぜか籠城することになってしまう、という話。

題名の「スペーストラベラーズ」というのは、以前放映されていたアニメ、という設定になっている。強盗のひとりのアニメおたくが、立てこもりグループをこのアニメの主人公グループになぞらえる、ということになっている。

人質たちがなぜ強盗グループに加わって籠城することになるのか、実はその心理あたりがよくわからない。アニメの主人公たちの名前を名乗るあたりも、一番立場が弱そうなアニメおたくの言うことに従っているのが、なぜだかよくわからない。何か、そうしなければならない状況というのがあれば、納得できるんだろうけど。

キャストはすっごく、豪華。深津絵里はもともと好きな女優なのだが、久しぶりに可愛い娘ちゃんを楽しそうに演じている深っちゃんを見られたのがよかったかな。最近の月9ドラマも、今ひとつって感じだったし。

それが一番の収穫。

11月
11


2005

「ALWAYS~三丁目の夕日~」を見た

現在劇場上映中の「ALWAYS~三丁目の夕日~」を淡路東宝で見てきた。
 そしたら、貸し切り状態だった。観客は私ひとり。

淡路をご存じない方のために。
大阪市の一番北に位置する下町で、私の住んでいる吹田市に隣接している。私の家からは二駅、約十分。


いや、はじめて行ったのだ。
何となくこの映画を見るのにふさわしい感じがした。行き帰りに目にする風景が、似つかわしいような…。

この映画は昭和三十三年の東京を舞台にしている。
当時、私は1歳。とりあえず、この時代に息はしていた。
氷を入れる冷蔵庫も、脚つきの白黒テレビも覚えている。

この映画は、この時代の雰囲気を知っている年代と、まったく知らない年代とで受け取り方が、多分正反対くらい違うだろうな。
監督からして、知らない世代だが。

心暖まるストーリー、といいたいところなんだが、ストーリーそのものはありきたりである。

というのは、おそらくこの映画の主役は、俳優でもストーリーでもなく、美術だからだ。

あえて言ってしまうとこの作品は、取り上げている題材とは関係なく、最近の風潮に乗った映画である。
ストーリーや演技ではなく、ビジュアル的な作り込みをフィーチャーした映画だ。

この時代の都会の雰囲気は、実によく綿密に作り出されている。
美術チームは、素晴らしい仕事をしていると思う。
監督がVFXクリエイターでもあるせいか、合成も徹底して自然に見えるようにこだわっている。プロの目で見ても違和感はない。

おかげで、その時代にタイムスリップしたかのような気分が味わえる。

しかし人物造形はどうだろう。
原作が漫画だから仕方がないのかも知れないが、デフォルメしすぎではないだろうか。

特に吉岡秀隆扮する作家と堤真一扮する自動車修理屋の社長は、冒頭奇妙に高ぶったテンションで、いまいち引いてしまった。

話が進むにつれて普通になっていったが、乗り切れなかった。
こんなリアルなセットなのだから、普通のテンションの方が絶対に合うはずだ。
吉岡秀隆の妙に裏返る独特の声が、気にさわって仕方がなかった。

これに比べて女優陣は、小雪にしても薬師丸ひろ子にしても好演。
青森から集団就職してきた少女を演じる堀北真希も、らしく演じている。

>今ほど便利でも、裕福でもなかったけれど…、
と宣伝文句にあるけど、不便さなんてそんなに感じていなかったはず。というより、どんどん家電製品などが登場してきて「便利になったなあ」という言葉が日常会話になりはじめた時代のはしりだと思う。

それに、この映画の登場人物たちはそんなに貧しいとは思えない

自動車修理屋の一家は、テレビ、冷蔵庫、洗濯機(は画面には出てこなかったけど、たぶん脱水器の代わりに洋服がノシイカのようになるローラー付きだ)の三種の神器を全部揃えている。

作家は、自分の目指す文学雑誌にこそ投稿しても載らないものの、子どもたちの愛読する雑誌に少年冒険小説の連載を持っている。

この時代の庶民としては、裕福な方だと思うよ。きっと。

11月
10


2005

アジアシリーズ

野球のアジアシリーズをテレビ朝日系でやっていた。
真剣に見ていたわけではないが、なんか盛り上がりに欠けていたような…。

放送時間も延長なしで、9時でスパっと終わるし。
(日本の野球ファンがほとんど知らない韓国のチームとロッテの試合より、好調のドラマ「熟年離婚」のほうが数字がとれるからだろうけど)

ホワイトソックスの井口選手がゲストで来ていたが、彼にぜひ発言してほしいことがあった。

「そろそろ、メジャーリーグの頂上決戦をワールドシリーズと呼ぶのをやめて、アジア覇者とMLB覇者が激突する本当のワールドシリーズを作ろう」ってこと。

何しろ、日本シリーズとワールドシリーズの両方で優勝チームの一員となったはじめての日本人選手なんだから。(外国人選手の中にはいるのかな、ご存知ならコメントを)

だいたい、北米地域の選手権シリーズをワールドシリーズと呼ぶなんて、アメリカ人の中華思想がプンプン臭っている。そうだろ。

アジアシリーズも今回がはじめてだから、テレビ局もとまどっているのはよくわかる。でも、あまりに芸がないのでは。
コンテンツの料理法として、いつものプロ野球中継と同じじゃない。

来年からはプロ野球中継もアジアシリーズをピークにもってくるように、計画して、情報を小出し供給すべきだろうな。

現在プロ野球中継の合間に、メジャーリーグの日本人選手情報を挟むのと同じように、韓国、台湾、中国の野球情報を簡単でいいから流すのだ。そうして、ペナントレースの間から日本シリーズではなく、アジアシリーズを頂点として盛り上げていく。

直前には特番でも組んで、相手チーム情報や戦略論を扱っておく。
中継の間も、相手国サイドの解説者を入れるなりして、きちんと選手の特徴とかの情報を与えていった方がいい。ほぼ全員、知らないんだから。

そうでもしないと、なんか消化試合みたいに思えてしまう。

野球の国際試合、来年はワールド・べースボール・クラシックもあるし、今からコンテンツとしての育て方を考えておかなくてはいけないと思うんだけど。

11月
09


2005

「スジナシ」を見た

スジナシ」というのは、1998年にはじまった中部日本放送制作の番組である。
なんで私が知っているかというと、昔大阪でも深夜枠で放映されていたからだ。
何回も見ないうちにこちらでの放映は打ち切りとなったが、その面白さはずっと記憶に残っていた。
今回、DVDがレンタル開始となったので、さっそく借りてみたわけだ。

笑福亭鶴瓶が、毎回ゲストの俳優ひとりと、15分程度の即興芝居をし、その後プレビューを見ながらトークを繰り広げる、という趣向。セット、衣装、持ち道具類の用意だけがあって、台本なし、打ち合わせなし、ストーリーは出役ふたりの思いつきでその場で作られる。

ご存知かどうか、鶴瓶といえばその昔「突然ガバチョ」という番組で即興落語をやって、売り出すきっかけとなった。即興界では知られた存在だ

今日見たDVDのゲストは、奥田瑛二、大杉漣、古田新太の三人。昔、奥田瑛二の奴は見た記憶がある。

打ち合わせなしだから、それぞれの出役の思いつきがガチンコでぶつかり合って、思いもよらない展開を見せる。それが滅法面白い。

たとえば、奥田瑛二の回は、深夜の神社が舞台。奥田瑛二はリストラされ妻子に逃げられた尾張弁の男を演じ、それに対して鶴瓶はうだつの上がらない漫才師だと自己紹介して切り返す…。

文字どおりスジナシだから、俳優の性格や演技力がもろに出てしまう。本人たちも、とまどい、驚き、必死に考えながら演じているのだ。

輪をかけて面白いのが、事後のトーク。プレビュー画面を見ながら、あの時はこう考えていた、相手の作り出した展開にどう反応した、というトークが、鶴瓶の話術もあって、また爆笑をさそう。

考えてみれば、どんなリアルな芝居だって、あらかじめ段取りが組んであり、リハーサルだってしてあるのだが、即興だと瞬時の判断や発想が展開を変えていくのだから、これは見るほうだって予測がつかないのだ。

予測がつかないことほど面白いことはない。

現在も月一回放送しているらしいが、大阪にもネットしてくれないかなあ。

11月
08


2005

「理由/日テレバージョン」の理由

おそらく、今、多くの人が首を捻っているにちがいない。

ちょうど今、オンエアが終わりかけている「理由/日テレバージョン」についてである。

わからん。いったい、これは何なんだ?

(その評価は別として)ちゃんと作品として完成している映画を、そのメイキングや、新たに撮影したわけのわからんシーンと混ぜこぜにして、テロップ入れ倒して、わざわざ「日テレバージョン」なんて名づけて放映する必要が、どこにあったのだろう?

ディレクターズ・カットというのは聞いたことがあるが、テレビ局カットというのは聞いたことがない。いわゆる、テレビサイズに編集したようなのは、ざらにあるわけだが。

何より、そんなコストをかけずに大林監督の「理由」をそのままテレビ放映してはいけなかったのは、なぜ?

最初は映画とテレビのメディア特性の違いから、何か実験的意図があるのかと思っていたが、どうもそんな感じもしない。

この映画については、数ヶ月前にDVDで見た。今回こんな形で再見することになるとは…。(映画そのものに関しては、後日また書いてみたい。原作を再読することにしたから)

監督:大林宣彦

Story
宮部みゆきの直木賞受賞作品を巨匠・大林宜彦が映像化したサスペンス。荒川区にそびえ立つ超高層マンションで起こった4人の男女の惨殺事件の謎を解き明かしていく。岸部一徳、柄本明他、107名の“大林ファミリー”が…(詳細こちら

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11月
07


2005

「Hey! Hey! Hey! 11/7」(フジTV系音楽番組…?)

なんか久しぶりに、「Hey! Hey! Hey!」を見たけれど…。
もうすでに音楽番組とは言いがたい感じになってるなぁ。
なんで、音楽番組で山上兄弟のマジックや、マーフィ岡田の実演販売をやらなきゃいけないのだろう。

今では、各局の音楽番組も、どんどんトーク番組化やバラエティ化して、昔ながらの音楽番組としての構成を保っているのは、「ミュージックステーション」くらいなものか…。

音楽番組を変わらず続けて、視聴率を保ち続けるのがそんなに難しいことなのだろうか。ちょっと視聴率が低迷しはじめると、ちょこちょことコーナーをいじって、バラエティ化の方向に走る。これってテレビの性(さが)なのかな。

音楽番組でなくても、たとえばお笑い番組でもそうだ。現お笑いブームの火付け役である「エンタの神様」はまだネタ見せ番組としての体裁を保っているが、「笑いの金メダル」なんかは、ネタの時間よりもトークや料理などのコーナーの方に比重が移っている。

「笑いの金メダル」の今昔を比較すると、お笑い番組とバラエティ番組は似て非なるものであることがよくわかる。

なんだかんだで、結局似たような番組ばかりになってしまうんだなあ。これは、テレビ局のブレーンが似たようなメンツばかりであることを意味しているのだろうか。

HDDレコーダーなどのタイムシフト手段も普及し、視聴率モデルも崩壊をはじめている昨今だ。時間帯を移ってもいいから、元の構成モデルを維持してほしい番組というのもあるのだが。

とりあえず、本日のHey!×3で歌われた曲
安室奈美恵はじめてのXマスソングだそうです。

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