TVチャンピオン「大工王選手権」をみた
6月 29, 2007 on 11:05 am | In テレビ番組評 | Comments Off2時間スペシャルだが、なんだかパワーダウンしていたな…。
そもそも大工王を決めるという企画において、最初のほうのステージでは基礎技能でひとりずつ落としていく、ということに意味があるのだろうか?
ホゾ穴組はまだしも、釘の一発打ちに関しては番組中でも最ベテラン選手が言っていたように本来の作業では絶対にやらない技術であるから、これを持って大工の技能をはかるということはできないはず。
最終ステージも、過去の例でいくと、旅館の離れ座敷を立てるとか華々しい作例であったのに対して、今回は犬小屋だ。ま、世界遺産をイメージさせるというようなエクスキューズはついているものの…。
従来が三選手による競作であったのに対して、今回は二選手だし。
できれば、もう少し華々しい企画にしていただきたかったと思うのは私だけだろうか?
「時をかける少女」をみた
6月 15, 2007 on 5:58 pm | In 映画・DVD評(邦画) | Comments Off「時かけ」といったら、大林宣彦監督の尾道を舞台にした映画とか、NHKのドラマなどが思い浮かぶが、これはアニメーションである。
主人公、高校生の紺野真琴は、ふとしたことから時間を遡る能力「タイムリープ」が身についてしまう。面白いのは、彼女がこの能力を自分の思いにそぐわない日常の「リセット」能力としてしか使わないところだ。
未来へ跳ぶやり方がわからなかったのかも知れないが、普通こうした能力を身につけたら、どういう目的に使うことが多いだろう? 万馬券の番号を確認してからレース前に跳び、有り金全部で当たり馬券を買う? 高校生だから買えないのだろうけど。
かくて、タイムリーパーと化した真琴は、数時間~数週間程度の短い範囲でしか「時をかけ」まわらないのである。
後半、未来から来たという人物が唐突に正体をあらわすが、これはむしろなかったほうがいいのかもしれない。真琴のタイムリープ能力の謎解きにもなっているのだが、これととある登場人物の「あなたくらいの年頃の女の子には(タイムリープは)よくあることよ」という言葉と完全に矛盾を形成している。
主人公真琴が、男友達と野球のまねごとをするのが大好きという、ボーイッシュな性格に描かれているのが、可愛らしくていい。
「武士の一分」をみた
6月 12, 2007 on 10:00 am | In 映画・DVD評(邦画) | Comments Offいわずとしれた、キムタク主演作品だ。
原作は、私の好きな藤沢周平作品。
毒味役としての職務で毒に当たり、失明した武士が、妻を騙して寝取った男と果たし合いをして討ち果たす話である。
武士の一分、というタイトルにもなっている言葉が原作には見あたらない。だいたい、この話は武士であるかどうかに関係ないのではないか? たんに騙して妻を寝取った男に対する復讐だ。無理やりタイトル化するならば、むしろ「男の一分」ではないだろうか。
俳優として木村拓哉がはじめて時代劇、盲人役、どっちかというと汚れ役に挑んだ作品だという。しかし、やはり初見では「あっ、キムタクが侍の格好してる」だったな。
芝居が進んで行くにつれて、それなりの演技力は発揮して、気にならなくなっていくのだが。
人気者ゆえのデメリットだろうか。
「椿山課長の七日間」をみた
6月 11, 2007 on 8:48 am | In 映画・DVD評(邦画) | Comments Off人気絶頂の浅田次郎の原作だ。
大手デパートで課長を務める椿山(西田敏行)は、ローンの残る一戸建て、職場結婚した妻、幼い息子、ボケはじめて施設に入っている父親という家族を残して急死する。
天国に行く前に三日間だけ現世に舞い戻り、自身の「知らずに死んだ重大な事」を探ることを許された椿山は、現世での仮の姿として美女の姿(伊東美咲)を与えられた。
そして本当の両親に会いたいと願う男の子、子分たちの暴発を停めたいやくざの親分という、ふたりの死人と一緒に現世に戻ることになった。
西田敏行が主演のわりには出番が少ない。現世では伊東美咲の姿になっているのだから当然だが、美咲の芝居ではなかなか中年男椿山としての表現がどうしても手薄になるのは仕方がない。
ここは、演出的な工夫を加えて、もっと西田の出番を増やしたほうがよかったんではないかなぁ…、と思ってしまった。
「007カジノロワイヤル」をみた
6月 8, 2007 on 10:57 am | In 映画・DVD評(洋画) | Comments Offジェームズ・ボンドが007のコードネームを与えられる前後を描いた物語。
ちなみに00(ダブルオー)が前につく認識番号を与えられたエージェントは任務中に自分の判断で殺人を行う許可が与えられる。しかし、この許可は英国政府が与えるものだろ? おそらく外国で逮捕されたら、見捨てられると思う。
ダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドは、たしかに歴代の007よりは若いが、若者という雰囲気ではない。
クールに見えて任務に熱中するあまり思わぬ暴挙を犯したり、女にはコロっと騙されたり、未完成なヒーロー像を描こうとしているようだ。
アクションシーンは、歴代のボンドとちがって肉体派。闘えば自分も傷ついて血を流すなど、これまでの007ものとは違ったリアリティを込めている。その分、荒唐無稽で売った007シリーズの中ではちがう雰囲気になっているようだ。
若きボンドを描くのであったら、20代、情報部に入る前のボンドを見てみたいという気になった。
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