地球賃貸マンション論
10月 31, 2006 on 2:17 pm | In 平成徒然草 | Comments Offずっと気になっていることがある。
それは、どうも多くの人が人類は永遠だと思っているらしいことだ。
個体としての人間は、いつか死ななければならない。これは自明のことで、だからこそ「死に方」「いかに死ぬべきか」ということが生き方のひとつのテーマとなっている。しかし、そういうことを考えている人たちでも「人類はいつ、どのように滅ぶか」ということを考えていないことが多いようだ。
種としての人類はいつか必ず滅ぶ。これもまた自明だと、私には思える。あの隆盛を誇った恐竜類ですら、滅亡したのである。人類がいずれ滅亡の日を迎えるということを否定することはできない。
とすれば「人類はいかにして滅亡すべきか」ということを考えておかなくてはいけない、と思うのだ。
人類はいつの日にか滅亡して、次の存在(それが何であるかは知らん)にその生活の場、つまり地球を明け渡すのである。いわば、人類は地球という生活の場を借りているにすぎない。
つまり、賃貸マンションを借りているのと同じである。ところが、この店子は、大家さんから見ればとんでもない店子なのだ。
とにかく、自分の生活の場を広げたがる。
勝手にリフォームをしてしまう。
床を引っぺがして、自分が蓄えたわけでもない貯金を見つけて使ってしまう。
同じマンションの住人を奴隷として使う。
おかげで、同じマンションの住人は隅っこに追いやられ、中には死んでしまう奴も出てきた。
しかもどんどんと数を増やす。狭いマンションの中をどう工夫したのか、60億も住んでいる。
さらに、喧嘩をはじめる。
喧嘩の道具として、マンションを壊すほどの爆発物も蓄えている。
もう、無茶苦茶である。
地球の大家さんがいたら、絶対こんな店子には出て行ってほしいと思う。
ただ、いかにあがいても賃貸は賃貸である。
いつか、マンションを明け渡す時が来る。
その時には、せめて現状復帰をして、借りたときの姿に戻してお返しをすべきではないだろうか。
少なくとも、それができるようにしておくべきだろう。
総務省は31日、昨年10月1日時点の日本の総人口は1億2776万7994人で、1年前より約2万2000人減ったとする国勢調査の確定値を公表した。
同省によると、今年10月1日の推計人口は1億2775万人とさらに約1万8000人減っており、昨年始まった戦後初めての総人口の減少は、なお続いている。
退去の準備は、すでにはじまっている。
「寝ずの番」をみた
10月 30, 2006 on 12:00 am | In 映画・DVD評(邦画) | Comments Off俳優津川雅彦がマキノ雅彦の名前で初監督した作品。
役者監督はとかく監督しても出演したがるが、この作品はそういうことはなく、監督に徹したようだ。ただし実兄の長門裕之が出演している。
上方落語界に題材をとり、しかも舞台はお通夜の席。故人となった師匠の思い出話が、不謹慎ともいえるほど話ははずんでいく。
映画って、どうして2時間前後の枠にしばられるのだろう。面白いのだが、もっとコンパクトにできたら、より面白かっただろう。師匠の通夜だけで、落語家の通夜だけに何かオチをつけてきちんと落としたら、それはそれは面白かっただろうと残念だ。
中井貴一が上方落語家を演じている。関西弁も含めて抜群にうまいのだが、なぜか違和感がある。やはり「演じている」関西弁なのだ。関西人がやるとこうではなく、素が出てくる。
情報・コンテンツで金はとれない時代
10月 27, 2006 on 5:19 pm | In コンテンツの育て方 | Comments Offコンテンツの時代と言われているが、それはコンテンツ自体で金をとるということではないかも知れない。
私の弟は、売れないロックバンドのメンバーなのであるが、彼らは彼らなりに考えていることがあるらしい。
音楽の世界は、CDを売ってなんぼの世界だが、そもそもはそうではなかったと彼らはいう。CDはいわばサンプルであって、タダであげてもいいものだったと。
CDが売れない時代にあって、音楽コンテンツそのものに金を取っていく、という考え方はもう通用しないのかもしれないというのだ。コンテンツとしての音楽はタダでも配る。宣伝材料になって、ライブに来てもらえればいい、と彼らはいう。ライブのチケットや、さらにはバンドオリジナルTシャツなどの物販で金が稼げればいい、と。
彼らがそういうのにはちゃんとした根拠があって、彼らはここ数年もっぱら海外で活動し、そうした収益で生き延びている。(稼いでいる、とはお世辞にもいいにくいが)
コンテンツそのものというより、その周辺で金をとる。あるいは他の部分で金をとる工夫というのが必要なのかもしれない。
ちなみに弟たちのバンドの情報はここ→Electric Eel Shock公式サイト
彼らの曲は、mF247から現在は一曲だけだが無料ダウンロードできる。
Web2.0かどうかなんてどうでもいい
10月 26, 2006 on 12:41 pm | In ネットと映像の関係論 | Comments OffCNET JAPANの『「ユーチューブは本当にWeb 2.0か」–「Web 2.0の倫理」をめぐって盛り上がる議論(その1)』では、
クリエイティブ・コモンズのLawrence Lessig(スタンフォード大学ロースクール教授)、「Web 2.0」の名付け親であるTim O’Reilly、ネオテニーの伊藤穣一、そして「IT Doesn’t Matter」のNicholas G. Carrといった影響力を持つ各氏がいま、このテーマをめぐってさまざまな考えを表明している。
(…)
YouTubeのシステムには、ほかの誰かがアップロードしたコンテントを本当の意味で取得できる簡単な方法は組み込まれていない」として、YouTubeを「偽物の共有サイト(”Fake Sharing Site”)」の例に挙げている。
はっきり言って、YouTubeがダウンロードできる仕組みになっていないから、Web2.0ではないという議論、また本当の共有ではないという議論、どっちもどうでもいいのだが、私には。
ダウンロードしたければ各種のツールがフリーで手に入るし。そもそもダウンロードしなければならない理由もあまりない。
それより、今後のYouTube的サイト上では、テキスト、動画、静止画、音声、各種のソフト用ファイルが同列に扱われるべきだと思うよ。私は。
ソフトウェア開発とモーショングラフィックスの相似点
10月 25, 2006 on 3:11 pm | In コンテンツの育て方 | Comments OffCNET JAPANに奇怪なブログエントリが投稿されていた。
中島聡・ネット時代のデジタルライフスタイル
ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似てる(大阪弁バージョン)
一部に興味深い指摘があるので、引用する。
これに関しては、自信を持って言えるのやけど、「どないなに優秀なエンジニアでも、決してプログラムをオノレ自身で書かんとええ詳細仕様を作ることは出来ない」ちう絶対的な法則があるのや。わいの知っとる優秀なエンジニアは、皆それを知っており自ら実行しとる。もちろん、彼らはプログラムを書き始める前に大まかな設計をするのやけど、十分な経験を積んだエンジニアは、その段階でのものが「仮設計」でしかないことを良く知っとる。やから、その段階で詳細設計書を書くような時間の無駄使いはせず、すぐにプログラム(もしくはプロトタイプ)の作成にかかるのである。
私は学生時代のバイトを除いて、プログラマの仕事をしたことはないが、現在やっている仕事の中では、モーショングラフィックスがまったくこの記述に当てはまるのだ。
モーショングラフィックスとは、文字通り「動きのあるグラフィックス」である。私はこれを今ではほとんど自分で制作している。というのは、”オノレ自身で作らないと、ええグラフィックスは出来へん”からだ。
グラフィックス的な感覚や、制作上のノウハウでは私を上回る人はたくさんいるだろう。しかし「私自身の感覚や思考」について、私以上に精通している人はいないはずだ。
たとえコンテを描いたとしても、それは仮コンテにすぎず、制作していく中でよりよいものに進化していくのである。それはやはり自分の手と頭を使って、目の前で作っていかないと、よいモーショングラフィックスには仕上がらない。ソフトウェアと同じなのである。
ちなみに3DCGは、比較的他人に発注しうる分野だと思っている。チェックのポイントも明確だし、コンテを描くこともたやすい。ただし、制作者の能力によって私が依頼した事項を全部実現できない場合もあれば、私のイメージ以上にすばらしく膨らませてくれる場合もある。
ええこと書いてくれたはる、中島はん。そやけどな。このエントリの大阪弁はなんかの自動変換を使わはったみたいやけど、まるでアカンわ。個人ブログならわかるけど、CNET JAPANのブログちゅう注目を集める場所で、こないな粗雑な大阪弁を使われるてな辛抱ならん。ええ加減にせえや。
アキバマン
10月 24, 2006 on 9:20 am | In ネットと映像の関係論 | 1 CommentYouTubeが有名になるにつれ、絶対に登場するであろうと思われた動きが顕著になってきた。それは、YouTubeをプラットホームに使ったプロモーション戦略である。
ITmediaニュースが伝えるところによると、
「NikeCosplay」という名のこんな映像が今、YouTubeで人気を集めている。公開から1カ月で視聴回数は25万以上。「面白い」「笑った」――世界じゅうからコメントが付く。作成したのは、ナイキジャパンの「NIKE iD」PRチームだ。NIKE iDは、色や形を細かくカスタマイズしたり、オリジナルのネームを入れたりした靴をネット注文できるサービス。YouTube動画は、このサービスの認知度アップを狙ったPR戦略だ。
内容はまあ、実際にご覧いただけばいいと思うが、実に単純明快な映像である。舞台は秋葉原だが、別にどこであっても関係ない。大勢登場するアキバマンのビジュアルインパクトもあるし、単純にしてわかりやすいストーリー、笑いもある。
YouTubeをどのように使うか、それはユーザー次第だが、話題性をとろうと思うなら、インターナショナルな場であるYouTubeでは上記のようなスタイルが有効だろう。
YouTubeが動画のプラットホームとなるなら、そこをプロモーションの手段として使うことも今後一般的になるだろう。
現にmusicianとcomedianという特殊アカウントがすでに登場しており、通常アカウントからコンバートできる。musicianアカウントは、動画の他にツアー日程、静止画やCD購入リンクなどを備えているようだ。音楽というボーダーレスなジャンルを追求する人にとっては、今後大いに期待できるプロモーションの場となることは目に見えている。(試聴用のmp3サウンドなどが置けると、さらにいいと思うが)
一方comedianアカウントも同じようにライブ日程や静止画、動画で自らをプロモートできるようだ。日本語に非常に頼っている日本のお笑い芸人諸氏にとって利用しやすいものかどうかはともかくとして、YouTubeで人気に日をつけて、テレビなどに登場してくるという登竜門も今後開かれる可能性はあるだろう。
これは面白いLine Rider
10月 23, 2006 on 8:46 am | In 平成徒然草 | 1 Commentもうネットのあちこちで騒がれてはいるが、これは面白いゲームである。
Flashで作られたゲームなので、ブラウザ上でプレイできる。
http://www.deviantart.com/deviation/40255643/
ゲームでもあるが、お絵かきソフトでもあり、また映像制作ツールともいえる。
どういうものかというと、白紙に自分で線を引く。
適当に線を引いておいて、スタートボタンを押すと、なぜかソリに乗ったキャラクターが走り出すのだ。
自分が引いた線が、そのままソリのコースになる。
変な線を引いてしまうと、なかなかちゃんと走ってくれない。
すぐコケて、ソリが宙に舞う。
単なる線だけでなく、線画を描いてそこにソリを走らせると、なかなかのもの。
うまく走り続けると、かなり爽快な映像になる。
YouTubeなどにすごいコースの映像が上がっているので、ご覧いただきたい。
“Line Rider”とか”linerider”で検索するとたくさん出てくるようだ。
ここでは、GIGAZINEに「さらなる超絶技巧コース」と紹介された最高難度の作品を紹介する。
映像制作ツールでもある、と書いた理由がおわかりだろうか。
SEDはいつ我々の家にやって来るのか?
10月 20, 2006 on 2:49 pm | In 映像文化を語ってみる | Comments Offちょっとでも映像ディスプレイの将来に興味を持っている人なら、SEDが実際に商品化されて店頭に並ぶ日を心待ちにしているはずだ。
ITmedia+Dの『麻倉怜士の「デジタル閻魔帳」:CEATECで見つけた4つの次世代トレンド』でもCEATECで実際に展示されたSEDのことに触れられている。
ポイントは3つあります。1つは「“精細感”が非常に高い」ということです。(…)精細感が高いということは、ハッキリクッキリしていればいいということではなくて、我々があたかも自分の目で本物を見ているかのようなナチュラルな精細感が、今回のSEDにはありました。(…)
2つ目は「なめらかでなだらかな色の階調感」です。スムーズで緻密、しかも情報量が非常に多いですね。(…)2次元の映像なのですが、微細な奥行き感があるのです。これは液晶でもプラズマでも得られることができない映像感ですね。
3つ目はダイナミックレンジが広い点です。自己発光ならではの黒の漆黒的な沈みと白のピーク感の伸びの対比が素晴らしい。(…)ここまでのディスプレイの凄い表現力は初めて見るものです。
ほぼ、ベタぼめ状態である。
映像制作者なら誰でも、液晶・プラズマディスプレイの画質に不安を持っている。しかし、事実上市場はそれらが席捲してしまっている。ソニーの映像制作向け業務用モニターも、CRTのものは廃番になってしまった。しかし、変わりに発売された制作用液晶モニターでは、本当の画質を確かめることはできない。
麻倉氏はいう。
「では、SEDはいつまでも高価で大衆化しないものなのか」という声もありますが、それは液晶やプラズマといったデバイス開発の歴史を知らない人の意見ですね。液晶やプラズマは、今でこそ普及価格となってますが、そこに至るまでに液晶は液晶150年、プラズマは40年もかかっているのです。SEDは 1980年代後半にキヤノンが研究開発を開始してから、まだ20年しか経っていません。これだけの開発期間で商品化にこぎつけたのですから、むしろ画期的なスピードなのです。
どうやら、あと20年~130年経てば、SEDは今の液晶やプラズマといった(それでも私は高いと思うが)普及価格に下がってきそうなのである。
待てないことはない……、と思う。
「県庁の星」をみた
10月 19, 2006 on 12:00 am | In 映画・DVD評(邦画) | Comments Off「踊る大捜査線」の青島刑事こと織田裕二主演映画。今度は同じ地方公務員でも、某県県庁のエリート職員を演じる。
織田演じる野村は、民間との人事交流研修で半年間とあるスーパーに派遣される。そこは、本社からリストラ対象にされ、また消防署や保健所からも目をつけられているダメ店舗だった。そこで指導係につけられたのが、柴咲コウ演じるパート店員の二宮。
県庁復帰後は大プロジェクトに携わるという希望のもと、スーパーでも役所の流儀を押し通しはじめた野村。しかし、通じるはずもない。そんな折、自分抜きでプロジェクトが進み始め、外されたことを知る。婚約者にも去られ失意の中、閉店の危機にあるスーパーの改革に力を貸してくれ、と二宮が申し出る。
すると突然、野村が実力を発揮し始める。もともと企画と文書作成の能力には長けているという設定だが、所詮はお役人。いきなり改革の旗頭に立って、うまく行ってしまうというのも、なんだかなあ。
…で、野村も、スーパーも共に変わっていくというハナシである。なんとなく伊丹十三監督の「スーパーの女」を思い出してしまう。しかし、この映画の場合、スーパーと県庁と両方を描くために、どちらも薄味に感じるのは仕方がないのだろうか。
この時間でおさめるのなら、県庁内と大プロジェクトの顛末は切り捨てて、ダメスーパーと堅物公務員の変革ストーリーに絞った方がよかったかも。
アフィリエイトと動画投稿
10月 18, 2006 on 1:54 pm | In ネットと映像の関係論 | Comments OffGoogleとYouTubeがひっついたことがニュースになったから、たぶん動画投稿サイト熱には加速がかかるような気がしている。
エキサイトは、動画共有サービス「エキサイトドガログ」を10月17日に開始した。ユーザー登録のみで無料で利用でき、閲覧のみであればユーザー登録の必要なく利用できる。
エキサイトドガログは、動画共有サービス「PeeVee.TV」を運営するピーヴィーの協力を受けてサービスを開始。デジタルビデオカメラなどで撮影した動画をWeb上で公開し、他のユーザーと共有できる。
まあ、これはPeeVee.TVのエキサイト支店ができただけだから、特に注目しなくてもいい。
もうひとつBroadBand Watchが伝えるところによると、
リデアルは、アフィリエイト機能を実装した動画共有サービス「DreaMovies」を10月17日より開始する。利用は無料。
DreaMoviesは、同社が提供しているアフィリエイトサービス「DreaMall」を利用した動画共有サービス。動画を投稿するとプレーヤー表示ページに自動的に広告が挿入され、広告を経由した広告主のWebサイトへの遷移や対象商品の購入が行なわれた場合に、報酬を受け取ることができる。
これ、投稿者にとって一見良さそうに思える。
しかし、結局はあまりマッチングがよくないんじゃないかな、とも思う。
アフィリエイトなので、実際にその広告リンクを通じての商品の購入が発生しないと、報酬が支払われない。ところが、視聴者は単に動画を見るためにそれにアクセスしているわけで、商品に興味があるというわけじゃない。だから、よほどのことがなければその広告をクリックしたり、商品を購入したりという行為には及ばないだろうと思う。
今では、各種のページに広告が入るのはもう当たり前になって、ユーザーの意識から外れてしまう。
それでもアフィリエイト収入を得たいとするなら、商品に興味を持たせるためのオリジナルのCMを作って投稿し、そこにその商品のバナー広告をつけてもらうというやり方はあるかもしれない。幸いこのシステムでは、投稿者自身が広告は選べるようだ。
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