映像文化を語ってみる

映像文化復権元年(4)

2010/12/12

「誰でも映像が作れる時代」に突入したということで、映像制作への障壁が一気に低くなった。特にコスト的な障壁が低くなった。

この場合のコストというのは機材費のことである。DVカメラもPCも、従来のいわゆるプロフェッショナル機器とくらべれば価格的には雲泥の差である。ただし、人件費は別にそれで変わるわけではない。

また技術的な部分でも、放送でも使われる本格的なカメラだとか、ポストプロダクションと呼ばれる編集技術会社のレンタル編集室を使わなくても制作が可能になったことで、コンピュータさえ操作できればなんとか作品が作れてしまう、ということになった。

そのために映像制作業界への新規参入が多くなった、ということはいえる。特にマルチメディア、Webクリエーティブ業界からの参入は数多い。もともとコンピュータを操作することにはたけていた人たちであるし、CD-ROMの時代から映像を使うことは使っていた。
印刷グラフィックスから、Webグラフィックスを経て、映像制作に手をのばしてきた人たちもいる。
映像の自主制作の世界から、それをそのままビジネス化して映像制作を受注するという起業をした人たちもいる。

共通するのは、従来の映像制作業界を経ないで、直接映像制作の世界に入ってきた、という人が多いということだ。

それでは、その頃映像制作業界はどうだったか、それは次回。

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