コンテンツ評論 テレビ番組評

「アンナチュラル」をみた

石原さとみ主演の法医学サスペンス。

法医学が登場するドラマは数多いが、多くは刑事事件のみを取り扱う、つまり刑事ドラマの添え物的であることが多い。

ところが本作はそうではなく、「不条理な死への究明」という視点をつらぬくことによって、法医学サスペンスに新しい風を吹き込んだ。

基本は一話完結だが、よくこれだけのバリエーションを作れたものだと思う。オリジナル脚本の野木亜紀子氏の手柄だ。さらに相当なブレーンがついていたのだろう。

石原さとみも、主人公三澄ミコトをよく演じた。「校閲ガール」「シンゴジラ」などの漫画的なキャラからすると対極にある自然体でシリアスなキャラ。この両方をうまく演じられるということで、演者としての幅が広がったと思う。

ただまぁ、メインキャラの一人である中堂系(井浦新)の最終回における行為は明らかに殺人未遂であって、これを一言のコメントもなくスルーしてしまう態度はちょっといただけない。

好評だったし、視聴率的にも良かったので、シーズン2への期待も膨らむが、連続ドラマでシーズンを継続するなら相当な覚悟が必要だろう。1クールだと10~11話分のネタが必要になる。ネタ枯れによるクォリティ低下だけは避けたいところだ。

そういう意味では、番組改編期に2時間スペシャルドラマで年4話くらいを制作するというのがちょうどいいペースだと思われるがどうか。

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