コンテンツ評論 テレビ番組評

「しんがり~山一証券最後の聖戦~」をみた

証券とか株には縁のない私でも、97年の山一証券の自主廃業は記憶に残っている。

「社員は悪くありませんから!」と時の社長が泣いて訴えた会見が印象に残る。

本作は、その山一証券に最後まで残って、会社を廃業に追い込んだ不良債権がどのようにして生まれたか、その真相を調査し明らかにした社員たちを描いたドキュメンタリードラマだ。

江口洋介が最後まで残った7人の社員たちのリーダーである常務取締役を演じている。その最後まで信念を曲げない不撓不屈さは、ちょっとヒロイックに描きすぎかもしれない。

サラリーマンが、会社を愛するがゆえにその会社を潰す結果になった役員たちの非道を明らかにしようとする物語。原作では「最後の12人」なのだが、それが7人の侍になっているのは、やはりドラマ映えのするキャラ設定を優先したからだろう。

しかし、常務の息子との関係とか、若手社員の婚約者とのエピソードは必要なのだろうか? 徹頭徹尾会社での出来事でも描けるはずだが、なぜかこういうプライベートのエピソードを入れたがるのもドラマならではだ。

これはWOWWOWのドラマだが、こうした硬派なドラマはもう地上波の局では作られないのだろうか。

動画配信サービスのU-NEXT(何度目かのお試し中)でみたのだが、なぜか再生がギクシャク。時々止るのが残念だった。

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