コンテンツ文化論 テレビ番組評

「眩(くらら)~北斎の娘~」をみた

葛飾北斎の娘、お栄(葛飾応為)を描いた単発ドラマ。お栄は宮﨑あおいが演じる。
録画してあったのを視聴。

その前に「歴史秘話ヒストリア~おんなは赤で輝く北斎の娘・お栄と名画のミステリー」をみてしまった。オンエア順とは逆になったが、それがかえってよかったと思う。

葛飾応為ことお栄は「光と影の絵師」らしい。たしかに、比較的平板な江戸期の浮世絵の中にあって、光の中に浮かび上がる色を大切に緻密に描いているようだ。

北斎は発想と構図に独特なものがあり、その画調は雄渾。大して応為は光の中に浮かび上がる色、光と影の表現を得意とし、繊細。そのふたりが実は親子、師弟であるとともに共作者の関係にもあり、北斎の名で知られる絵の中にも応為が担当した部分があるという。

当時の浮世絵の工房は、現代の漫画家のように複数アシスタントを構えて、分業制になっていたようだ。北斎に生涯つき添っていたお栄もそのひとりだった。

ドラマの映像がもっと光と影を描いてくれてもよかったような気がする。

 

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