コンテンツ評論 テレビ番組評

「僕たちがやりました」をみた

ドラマで絶望的な状況はなかなか描かれない。

逆にそういうドラマは目立つ。ただ、ストーリーの処理しだいではクソドラマにもなる。

カンテレ制作のフジ系放映ドラマ。9時という時間帯にはふさわしくないストーリー。

不良とまではいかないダラけた高校生のグループ。対立する高校の不良グループに痛めつけられた腹いせに、その高校に爆弾を仕掛ける。窓ガラスが割れる程度の威力で、たんに騒動を狙っただけの爆弾が、たまたま大爆発を起こして、10人もの死者を出してしまう。

普通のドラマなら、実は真犯人は彼ら以外にいて、死人が出た責任はそいつにあることがやがて判明する、というような展開を期待する。

だが、このドラマでは爆発の責任は主人公たちにある。そんな意図ではなかったにせよ、彼らの仕掛けた爆弾が人を殺した。

本作の面白さは、爆破事件の責任を感じた主人公トビオたちのそれぞれのリアクション。逃亡をはかったり、自殺しようとしたり、女に癒やしを求めたりする。そのうち、なぜかいないはずの真犯人が自首して出て、自分たちは罪を免れそうになる。しかし罪悪感は消えない。さぁどうする?

ただね。ストーリーの根本に、「闇社会のドン」だとか「無尽蔵に金を持ってるパイセン」なんてのが組み込まれているので、リアリティはないのですよ。そこがどうも乗り切れない。

最後なんか、もう罪と罰がどうなったか全然わからない幕切れだったもので、がっかりした。逃げている時のほうが面白かったよ。高校生たちそれぞれの個性が出ててね。

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