コンテンツ評論 映画・DVD評(邦画)

「天空の蜂」をみた

天空の蜂 [Blu-ray]原発テロを描いたサスペンス。2015年の邦画であるがAmazonプライムビデオに早くも入っていた。

自衛隊に納入される予定の大型ヘリが、自動操縦で乗っ取られ、福井県にある高速増殖炉の上に。要求が受け入れられないとなれば、ヘリは高速増殖炉めがけて落下する。

誰にも知られずに、しかも公開の式典前にそんな改造ができるだろうか、というツッコミは無粋だからよそう。

テンポもいいし、こういうサスペンスにはお決まりの意外な犯人像もまあいい。ただ、犯人たちの動機というのは納得できないが。堤幸彦監督作品だが、コミカルなシーンはなく、ひたすらサスペンスに徹している。

乗っ取られたヘリの設計者を江口洋介が演じていて、主役なのだが、実際には群像劇として描かれている。

メインの時代は1995年だが、エンドシーンが2011年3月の福島原子力災害であるように、これは原発に対する「問いかけ」なのだろう。首謀者の動機は「日本は本当に原発に頼っていていいのか?」という「問い直し」それが一種テロというような形態をとってしまったことにやや疑問はあるが。

ひとつ気になったこと。当初偶然乗り合わせた少年がいたが、その子が救出された段階で、あるいは遅くとも実行犯のひとりの死亡が確認した段階では政府として対処の方法はある。

航空自衛隊の戦闘機をスクランブル発進させて、高速増殖炉上空のヘリをミサイルで破壊してしまえばいい。

ヘリが相当量の爆発物を積んでいたとしても(実際には少量だったが)、それが空中で爆発してしまえば高速増殖炉に対するダメージはほとんどない。建屋に破片は降り注ぐだろうが、作中言われているような強度を持っているならば炉そのものへの壊滅的なダメージはないはずだ。屋内退避を徹底すれば人的被害も出さずにすむ。

実行犯のひとりは元航空自衛官という設定だが、そんな簡単なことを見過ごしたのだろうか?

-コンテンツ評論, 映画・DVD評(邦画)
-, , ,