コンテンツの育て方 コンテンツ文化論

罪を憎まず人を憎むのか?

2016/09/30

朝ドラ「まれ」は高畑裕太が全編に出演していたためDVD化が不可能?

朝ドラ「まれ」は高畑裕太が全編に出演していたためDVD化が不可能?

二世俳優高畑裕太の強姦事件、母親の高畑淳子をも巻き込んでさまざまに波紋を広げている。

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「『何日君再来(仮)』は、映画自体が正式発表されていないため、高畑は最初からいないことにして、極秘で撮り直しが行われる可能性も。ただ、高畑の出演シーンが多く、キャストのスケジュール調整は至難のわざだとか。最悪、お蔵入りになる可能性もありそうです」

高畑裕太は最近急激に出演が増えていたため、他の映画、TV番組でも、対応に苦慮していたことが数多く報じられている。

朝ドラの「まれ」では高畑裕太が主人公の同級生仲間の一人として全編に出演していたため、今さら彼を外すこともできず、DVD発売は無理だとも報じられた。

高畑はまだ俳優歴が短いが、もし犯罪を犯したのがベテラン俳優だったとしたらどうだろう? 数々の映画・ドラマに出演して好評を得ていた名優だったとしたら?

過去の作品のビデオ・DVDはすべて販売を辞めて回収するのか? 日本の映画史の中からその出演作をすべて抹消するのか?

犯罪を犯す前に出演した作品には何の罪もない。まして共演者や制作・販売元には関係がない。単純に「犯罪者の出演作を販売するのか!?」という数少ないクレーマーへの対応が面倒というだけでこうした販売自粛や公開取り下げが行なわれている。

これは日本の文化全体にとって大変な問題である。誰かが率先して「作品には問題がない」という主張をしないと、どんどんこの問題は拡大していく。
テレビはパブリックだから仕方がないのかもしれないが、映画やDVDは見たい人だけが見るというプライベートな視聴環境である。

「罪を憎んで人を憎まず。まして作品を憎むべきではない」と主張しないと、事なかれ主義が日本の文化を破壊してしまうかもしれない。
社会に影響力のある誰かが率先してこの主張をしないか?

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