コンテンツ評論 映画・DVD評(邦画)

「イン・ザ・ヒーロー」をみた

inthehero唐沢寿明主演の、スタントマン、スーツアクターの世界を描いた映画。
昨年公開だがAmazonプライムビデオに追加になったので、さっそくみた。

唐沢寿明といえば、若い頃は実際にこうしたスーツアクターを経験している。
とくに「仮面ライダーV3」ではライダーマンのスーツアクターをやっていたことが有名だ。

唐沢演じる主人公本城はHACというアクションクラブのリーダーで、ベテランのスタントマン/スーツアクター。

この主人公と映画で共演するイケメン俳優一ノ瀬が福士蒼汰で、こいつはハリウッドに進出してアカデミー賞を取るという夢を抱いている。アクション演技をダメ出しされたのをキッカケに本城にアクションの教えを乞い、HACに参加してアクションの訓練を受ける。

そこで師弟ものみたいに展開するのかと思ったら、最後は本城がアメリカ映画のアクションシーンに抜擢されて一発勝負の忍者アクションに挑むということになって、一ノ瀬の話はどこかに飛んでしまった。

で、何が気になったかというと。このブログ記事。

映画『イン・ザ・ヒーロー』はなぜモヤる?ネタバレ感想/評価 - 1年で365本ひたすら映画を観まくる日記

作品のテーマが「夢はいつか叶う」となってて、「主人公の夢=アクション・スター」と設定している時点で、どうしてもスタントマンの立場を低く見積もっているように見えてしまうのだ。

はい。まさにコレ。要するに本城の夢は「ブルース・リー」つまり顔出しのアクションスターであって、スタントをやっている現状は満足のいくものではないらしい。その証拠に、映画の冒頭、久しぶりに俳優として映画に顔出しの出演をするオファーを受けた本城は、舞い上がって元嫁に電話をするのだ。

そもそも、元スーツアクター、今では売れっ子俳優の唐沢寿明が演じている時点で、そういうことなんだけど。

映画は俳優も裏方も一体となって作品を作っていくものなのであって、スタントマンはその中の欠かすことのできないパートなのだ。顔が出なくても誇りを持ってスタント演技をしているスタントマンはたくさんいる。中にはそれをきっかけにアクション俳優を目指している人もいるだろうが、一生身体の動く限りスタントだけをやっていこうという人も数多くいるのだ。

映画の裏側を描いているのだったらそういう配慮もしてほしい。

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