コンテンツ評論 映画・DVD評(邦画)

「シン・ゴジラ」をみた

shingodzillaTwitterをやっていると時々特定の映画などの評判がすごくいいことがある。この映画がそれで「すごい」という評判がTL(タイムライン)に次々とリツイートされてくる。それで、普段は暑くて動かない時期なのだが、すっかり見る気になった。

劇場映画を見るのは半年ぶり以上だ。日本映画ということになると、いつ以来か覚えていない。

どうせ見るのならIMAXにしよう、ということでまたエキスポシティの109シネマズに行ってきた。ただし2D版のIMAXだ。4DXとかは前回でこりごり。しかし今日は10日。毎月10日は109シネマズの割引デーなのだ。1700円。通常日の普通上映より安い。

だが、見始めてすぐIMAXの大画面にしたことを後悔した。とにかく人物のアップが多い。

普通、劇場映画ではそんなにアップを用いない。特に顔のアップなどは特定の意図がないと使わない。それがこの映画には頻繁に出てくる。撮影監督、監督、総監督のどこの意向であるかはわからないが、すぐに大画面が顔でいっぱいになるようなショットが連続する。

しかもこの映画はPF(ポリティカル・フィクション)だ。ゴジラという未知の災害(?)が起きた時に日本の政府はどのように行動するか、が話の焦点である。いきおい中高年の男性俳優の登場が多い。大画面におっさんの顔が大写しになると、ゴジラよりよっぽどそっちのほうが怪獣っぽい。ゴジラは意外と小顔なのだ。

前提としてこの映画の世界では、1954年の映画「ゴジラ」はもとより、その後に続く特撮怪獣映画・ドラマのいっさいが存在しないことになっている。だからゴジラのことを「巨大不明生物」と呼び、怪獣という言葉はいっさい使っていないのだ。

そう考えてみると私たちはすっかり怪獣というものに(フィクションではあるが)慣れている。現実の日本政府はゴジラ災害が起きたらどう動くのだろう?

劇中の政府の対応は、初動こそ官僚組織らしく動きが鈍いが、いざゴジラが正体をあらわしたらかなり有能さをみせる。現実にはこんなに早く対策が立てられることもないだろうし、首相以下重要閣僚が行方不明になった後、こんなにスムーズに内閣の体制を立て直すことも不可能だろうなぁ。

でも本当に面白いのはこれからではないだろうか? ゴジラ災害でむちゃくちゃになった日本をどう立て直すのか? ゴジラそのものも凍結されたとはいえ東京に突っ立ったままで、アメリカとの駆け引きも含め政府がどう動くのかを描いたらポリティカル・フィクションとしては面白いだろうなぁ。

でもそれを「シン・ゴジラ2」として映画化したら怒られるんだろうな。結局、凍結されたゴジラが復活して暴れ出す映画になっちゃうんだろうなぁ。それだと面白くなさそうだけど。

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