コンテンツ評論 テレビ番組評

「時をかける少女(日テレ系連続ドラマ)」をみた

tokikake_640筒井康隆原作のあまりにも有名な「時かけ」を全5回の連続ドラマにしてきた。原田知世主演の大林映画などが思い浮かぶが、「時かけ」は何回も映像化されている。いわば青春SFの定番。

今回のドラマも、基本的なフレームは共有しているが、あまり「時かけ」らしくは思えない。

むしろ今回連ドラ初主演をつとめる黒島結菜がどんな演技をするか、それが興味の焦点だった。

黒島結菜をはじめて見たのは「ごめんね青春」だった。この時は「委員長」と呼ばれる優等生役だったが、たくさんいる若手女優の中で一種独特な存在感を持っていた。

本作で黒島が演じるのは、ちょっとおバカで、ちょっとお節介で、ちょっと強情っぱりな女子高生。自身も1年前まで女子高生だった(現在大学一年生)ので、ほぼ等身大の女の子。そんなJKがタイムリープ能力を身につけるとどうなるか。まるで、コンビニに行くような感覚で、ひょいひょいと「時をかける」。

役を女優が演じている感じはなく、まさにひとりの女子高生がそこにいるような等身大感覚。

この娘はいずれ朝ドラのヒロインにも登場するのだろうと思っているのだが、たぶん時代ものの朝ドラには似合わない。「マッサン」にゲスト出演した時にも思ったのだが、とにかく何をやっても現代の女の子そのものなのだ。反対にそれを殺すと、彼女のいいところは全然出てこない。「花燃ゆ」で高杉俊作の嫁を演じた時がいい例だ。

表現力はあるが、まだ演技力が成熟していないのだろう。自分とはかけ離れた役を演じられるほどの力はまだない。

だから、黒島結菜にはぜひ現代もの朝ドラでヒロインを演じてほしい。それも「てっぱん」や「あまちゃん」のような、短いスパンでヒロインが少女のまま終わるような物語には最適だろう。BK(NHK大阪)は「純と愛」の失敗のあと現代ものをひとつも制作していないが、「ひよっこ」の後ででも現代もの朝ドラに再挑戦する時のヒロインに黒島結菜はどうだろう?

彼女の持つ等身大感覚がハマると思うが。

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