コンテンツ評論 テレビ番組評

「推定有罪」をみた

推定有罪WOWWOWで2012年に放映されたドラマ。冤罪事件を扱っている。AMAZONプライムビデオで視聴。

12年前に殺人事件の犯人として有罪になった男が、再審の結果無罪となって出獄してくる。
有罪のきっかけとなったDNAが再鑑定の結果他人のものと判明したからだ。

冤罪の被害者となった男とその娘、殺害された幼女の家族、双方の被害者の家族が冤罪事件の真相が明らかになるに従って、徐々に悲しみから解き放たれていく過程をドラマは描く。

冤罪のきっかけとなった記事を書いたジャーナリストが主人公となり、なぜ冤罪は起こったのかという検証記事のための取材をしていく過程で、冤罪被害者と殺害被害者の家族とふれあっていく。ふたつの被害者家族は、それぞれ事件をきっかけに深い悲しみの中にいた。

この家族の物語は重厚でじっくりと描かれているのだが、では真犯人は誰だったのかというサスペンス面でのストーリーはよくあるサスペンスドラマの域を出ない。真犯人を知る男と、その男をつけ狙う男。意外な真犯人とその保護者。この部分だけとってみれば荒唐無稽とまではいかないが、あまりにもステロタイプすぎる。ふたつのドラマがまるで噛み合っていない。

ストーリー上、真犯人が判明することが絶対に必要だったんだろうが、単純に自殺死体が発見されその遺書から真相がわかった、程度のことでよかったんではないかと思う。

それと、最初の有罪のきっかけになったDNA鑑定はなぜ間違ったのかについて言及されていない。単に当時は技術が未発達で鑑定の精度が悪かった、ということなのか。そのあたりが気になった。

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