コンテンツ評論 映画・DVD評(洋画)

「ゼロ・グラビティ」をみた

ゼロ・グラビティ [Blu-ray]先日、地上波TVで初放映されたものを録画して、みた。

宇宙空間からの脱出を描いた作品。今年映画館でみた「オデッセイ」とも共通点を感じる。

あちらは火星にひとり取り残された男が生き延び、地球に帰還する物語。主人公の側からみれば生存の物語で、周囲の人々からすれば救出の物語だ。

本作は、宇宙ゴミの衝突事故からひとり衛星軌道上に生き残った女性ミッションスペシャリストが自力で地球に生還する物語。そう、あくまで自力で。

「オデッセイ」と違うのは、助けがくるわけではないこと。あくまで自力での帰還。地球や他の宇宙船とは、連絡がとれない。

だから、この映画には出演者が2人しかいない。主人公と、最初主人公を助け導き、途中で宇宙の藻屑となる宇宙飛行士だけだ。

つまり、徹底して当事者視点の映画。小説でいえば一人称。というよりもむしろ、ゲームをプレイしているのに近いか。

軌道上からの自力帰還なんか、実際にあればほぼ0%の成功率だと思うが、いくつかのクエストをクリアすれば可能になる。
しかも、最初に宇宙飛行士によってプランは与えられている、という。本当にゲーム感覚。
そんなにうまく行くもんか、という感じもある。

何しろ軌道計算も何もしないで、落下しつつある宇宙ステーションから帰還用宇宙船を起動しただけで大気圏突入に成功しちゃうんだから。
そういう意味では、全地球が主人公救出のために一丸となった「オデッセイ」の対極。

最後は成功することがわかっていてもドキドキハラハラさせるというエンターテインメントとしては悪くはないと思う。
何より余分な要素がなくってシンプルだしね。

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