コンテンツ評論 テレビ番組評

「東京センチメンタル」をみた

tokyoただいま、おっさん役者としてはノリに乗ってる吉田鋼太郎の主演ドラマ。一度3話をオムニバスにしたスペシャルで放映されたものを、今回連続ドラマ化した。

吉田は和菓子屋「くるりや」の店主にして職人である55歳のバツ3男に扮する。

他に職人はいないし、和菓子づくりの仕事はちゃんとやってるのだと思うが、ドラマ中では店番をバイトのあかね(高畑充希)にまかせて、遊び歩く道楽者として描かれる。

そして、彼が毎回ひとりの女性に恋をするのがドラマの骨である。(例外として、あかねが主人公になる回が1回だけあった)

テレビ東京のドラマといえば「孤独のグルメ」が思い浮かぶが、共通点がいくつかある。

中年男が主人公であること。主人公自身の「心の声」が都度挿入されること。毎回ちがった土地が舞台となり、その風景が挿入されることなど。

違うのは興味のポイントが「食」ではなく、「恋愛」だということだ。

恋愛といっても、その多くは主人公が一方的に女性に思いを寄せているだけであったり、すれ違って思いを達することができなかったりで、毎回失恋する結果となってしまう。どこかの記事でこれを「男はつらいよ」シリーズになぞらえて書いてあったと思う。

主人公は純情な中年男という感じに描かれ、そのあたりが女好きで知られた吉田鋼太郎の素顔とは違うような気もするが、さすがに日本を代表するシェイクスピア俳優だけあって、演技はうまい。違和感はない。

シリーズ化するに当たっては、主人公の3回の結婚をもうちょっと詳しく描いてほしかったが、なぜか2番目の妻(大塚寧々)が毎回登場する他にあまり詳しくは描かれていなかった。(主人公が元バンドマンで、30歳にして実家の和菓子屋を継いだ、といった過去はあかされたが)

もうひとつの特徴といったら「東京」を冠する観光ドラマであること。毎回デートコースとして登場する東京の下町風景はなかなかに美しかった。

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