コンテンツ評論 テレビ番組評

「創作テレビドラマ大賞 川獺」をみた

kawauso日本放送作家協会が主催している創作テレビドラマ大賞の受賞作。
受賞したシナリオにもとづいてNHKが制作し、総合テレビで放映したもの。

さすが大賞を獲るだけあって、1時間ドラマ(実際の放映時間は48分)の枠に無理なくおさまり、よくまとまった話である。

ストーリーなどはこちら。http://www4.nhk.or.jp/drama-kawauso/

主人公の青年が、父の過去を探る。父はかつて、絶滅したはずのニホンカワウソが高知の海に生存していると主張した。しかし、それが嘘だったと見破られ、世間のバッシングを受け、それがもとで妻とも離婚し、主人公は父と別れたまま暮らしてきた。今父は危篤の床にあり、話すこともできない。主人公は父がなぜ「カワウソはいる」という嘘をついたのか、探り始める。

よくまとまった話なのだが、広がってはいかない。主人公の探索は、父の幼なじみの母親にたどり着いたことで明確にその目的を果たす。その母親は、はっきりとその動機を解明してしまう。ゆえに、謎はそれ以上に深まりを持たない。

見終って「これはミステリーだな」と思った。広義のミステリー、謎を解くドラマ。結局のところ、父の動機はその幼なじみとの関係であった。カワウソが、別にカッパだったところで、話に影響はない。そこから何かのメッセージが発信されるたぐいのドラマでもない。

分からなかったのは、主人公とその恋人との関係。ここに何か言いたいことがあったのだろうか? だったら明確に説明不足だ。時間枠の関係から描けなかったのなら、意味深な台詞はないほうがいい。

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