コンテンツ評論 テレビ番組評

「坊っちゃん」をみた

bocchanフジテレビ系の新春スペシャルドラマ。坊っちゃん役は年末の「赤めだか」と二連チャンの二宮和也。

もちろんよく知られた夏目漱石の「坊つちゃん」が原作なので、おおかたのエピソードは原作どおりに取り入れられている。

赤シャツが及川光博、野だいこが八嶋智人というあたりのキャスティングも見事。マドンナは松下奈緒で容貌はピタリだが、若干背が高すぎたか。山嵐の古田新太、うらなりの山本耕史は異論もあるかもしれない。

監督はフジテレビのベテラン鈴木雅之だが、カメラはいやぁ動く動く。パン、ドリーにクレーン、ドローンと移動ショットがやや多すぎる気がした。

同じ二宮主演ということで、すぐ前にみた「赤めだか」とどうしても比較してしまうが、冒頭の松山への移動ショットですでにTBSとフジテレビの違いがみえた気がした。やはりフジテレビはけれん味が多い気がする。

放送時間2時間半のスペシャルドラマはもう映画と同等のボリューム。よく知られた名作だけにどう描くかは難しいと思うのだが、主人公の一徹さをメインに押し出して、うまくまとめた気がする。原作どおりのエピソードの他に、坊っちゃんと赤シャツの絵の掛け替えなど繰り返しの妙も加えたが、これはどうも額を斜めにかける坊っちゃんに賛同できなかった。

Twitterで数多く聞かれたのが「伊予弁がないのが残念」というつぶやき。「なもし」を「菜飯」と聞く有名な台詞がなかった他、生徒や下宿の女主人など土地の人たちも含めて全員標準語だった。東京生まれの坊っちゃんと土地の人とのギャップが言葉で表現できるのにあえて避けた意図は何か?

 

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