映像文化を語ってみる

佐賀県アジアのハリウッド構想

2010/12/12

KNN(Kanda News Network)の記事から知ったが、佐賀県にはこんな構想があるようだ。

 “アジアのハリウッド構想”とは、100年以上前に新しい成長産業であった映画産業が当時のアメリカの大都市ではなく、ハリウッドという地方に集積・ 定着したことをモデルにして、21世紀の新しい成長産業であるデジタルコンテンツ(※ 1)産業を佐賀県に集積・定着させるために必要な条件やその条件整備のために具体的に何を実施すべきなのかを見極め、その条件整備を全国に先駆けて取り組むことである。

 特に、佐賀県は、デジタルコンテンツ産業を単に成長産業として捉えるだけでなく、デジタルコンテンツを佐賀県の新たな文化、産業として位置付けることにより、IT(※2)の活用によって生活の質が向上したチャレンジド(※3)の方々が、この新しい文化、産業を共有する将来像を描いている。

気概はすごく買うのだが、相手があることなので、実現するかどうかは必ずしも保証されたものではない。

ただ、ハリウッドといえばたしかに聞こえはいいのだが、成功例であるハリウッドの映画産業だけにとらわれてほしくないと思う。
デジタルコンテンツ産業には、いま多くの地方自治体が注目していると思う。だからといって、条件を整備すればクリエイターが集まってくるとは限らないことは肝に銘じておいてほしい。

簡単に言えば「地方に行ってしまえば仕事が来なくなる」という危機感をどのように解決するのか、というビジョンを示さないと成功しないということだ。たぶんコンサルタント会社とか企画会社が県にやとわれてこういう構想を作っているのだと思うが、それらの業者がこのビジョンを示せるかどうか、もう一度県の担当者は問いかけてみたらどうだろうか?

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