コンテンツ評論 テレビ番組評

「下町ロケット」をみた

rocketタイトルだけから予想していた時は東大阪の町工場が技術を結集させて人工衛星を作ったような話かと思っていた。(^^ゞ

今季いちばん話題に昇ったドラマだろう。原作にはヒット作連発の池井戸潤、制作は「半沢直樹」チーム、しかも舞台となるのは銀行よりイメージしやすい町工場という、ヒットの条件がそろっている。

「半沢直樹」を踏襲したようなカタルシス型のドラマだから、「スカッとする」「痛快だ」となって、ヒットするのはよくわかる。

町工場だというので、舞台となる佃製作所はせいぜい2~30人規模かと最初思っていた。第2話くらいだったか総勢そろってみると社員数200人。
たしかに大企業は300人以上なので規模的には中小企業になるのだが、けっこう大きな会社だな、という印象。
社員各自が製造技術を磨くだけではなくて、当面の取引に関係ない技術を開発して特許保有するというのも、なかなか本当の中小企業では出来ることではないはずだ。

TBSの制作チームには、時代劇によく見られた勧善懲悪というのか、わかりやすいドラマを目指している節がある。
悪玉は悪役らしく、善玉となる主人公チームは利よりも義を重んじる熱さを持たせ、試練を乗り越えて善玉が悪玉を凌駕する、という図式。
まあ言えば、ひところ流行ったプロレスにも相通じる、カタルシスを感じるドラマだ。

それはそれで面白いのだが「現実はこんな風にいかないなぁ」と思わせることもしきり。

このドラマの第二部は原作の新聞連載と併行してドラマ化するという離れ業だったようだが、佃製作所の第三章もみてみたい気がする。
個人的にそれを妄想するなら、今度の敵は海外企業だ。

ものづくりジャパンがなぜ凋落したのか、今後復活を期すにはどのようにすればいいのか、をテーマにしてほしい。
そうなると、たぶん帝国重工プラス佃製作所チームが海外の技術にどう対抗するのか、というドラマになるだろう。

今作では悪役だったサヤマ製作所の椎名(NASA帰り)がどう動くのか、という興味もある。

もうひとつテーマ設定するなら、これまでエンジンやバルブなどの部品供給会社だった佃製作所が、自社製品を発売するメーカー化への道も描けるのではないだろうか?

裏テーマとしては、佃航平が後継者をどう育てるか、というのもアリだと思う。技術者としての後継者、経営者としての後継者、それぞれに。

いずれにせよ池井戸潤の原作待ちだろうか。

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