コンテンツ評論 映画・DVD評(邦画)

「さよならドビュッシー」をみた

さよならドビュッシー 【DVD通常版】「あまちゃん」のユイ役、橋本愛主演。これも無料体験期間中のNetflixでみた。

公開時期は2013年初頭。「あまちゃん」の放映直前。そのせいか、髪型もユイちゃんと同じ。

橋本愛は、全身火傷からの復活をめざす美少女ピアニストを演じる。
いちおう「このミス」の受賞作が原作だが、映画はミステリ色は強くない。

今からネタバレするので、見てない人は「続きを読む」をクリックしないように。

正直、メインのトリックは最初からわかっていた。

同い年の従姉妹ふたり。火災で全身火傷を負い、生存した方もかろうじて服装で区別がついたというシチュエーション。意識のないままに写真を頼りに整形手術をしたという状況説明、顔を覆っていた包帯がとられた後の顔を写す丁寧な描写。これだけ揃えば、どうしても主人公がハルカではなくてルシアだということは見当がついてしまう。

だから興味は橋本愛がどのように演技するか、だけに限られていた。

全身の機能が回復しないまま、ピアノのレッスンをリハビリとして行って回復途上、という難役だけに注目されたが、まぁ無難にこなしたというところかな。役づくりの上ではもっと動作が困難なように見せることも出来たろうけど、それだとストーリーと乖離してしまう。声もあまりしわがれた声にすると台詞が聞き取りづらくなるから仕方がない。

それよりもストーリー。従姉妹と間違われたまま、従姉妹の顔になるというのは、思春期の少女にとって自己同一性の危機であるはず。真実を話せない苦しさだけではなくて、自殺もしかねないほどの葛藤があってしかるべきだと思うのだが、そこが意外と淡々としていた。原作ものだから仕方がないんだろうか?

監督が俳優としても見かける利重剛だというのもちょっとびっくり。

ハルカを指導するピアニスト岬洋介役は登場するなりパラパラっとピアノの見事な演奏を見せたからピアニストだろうと思ったら、現役のピアニストである清塚信也という人だった。これもびっくり。

「あまちゃん」ファンとしては、火災前の従姉妹ふたりがじゃれ合うシーンは、どうしてもアキユイに見えてしまうのは仕方がないところだった。(汗)

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