プロ野球雑感 平成徒然草

金本阪神と大阪維新に共通する勘違い

金本新監督が掲げるスローガンは「超変革」

金本新監督が掲げるスローガンは「超変革」

変革とか改革というものは、人を無用に高揚させる。

金本阪神「超変革」、スローガン決定!デイリースポーツ online

金本監督が決意を示した。バックスクリーンに映し出された新スローガン「超変革 Fighting Spirit」。この言葉が、金本阪神の指針となる。

同時期に起こったことで何かしら共通性を感じることがある。今回は、大阪府知事・大阪市長ダブル選挙における「大阪維新の会」の圧勝だった。これにより大阪維新は「大阪都構想」にふたたび取り組む気を強調した。

なぜ大阪維新は「大阪都構想」にそこまでこだわるのか?

多くの大阪府民・市民が期待しているのは「大阪都構想」そのものではない。ましてや二重行政の解消でもない。本来、「商都」といわれながら「経済首都」「西日本の中心都市」としてのプレゼンスを失ってきた大阪の浮揚。はっきり行ってしまえば景気対策が一番期待されているのだ。

私が「大阪都構想」に幻滅したのは橋下徹が「大阪都の実現こそが一番の景気対策なんですよ」と言った言葉が一番のきっかけである。ああ、これでこいつは景気対策について何も考えていないな、と思ったのである。大阪都が実現したところで、それによって大阪が一層疲弊してしまうなら何にもならない。改革のための改革になってしまう。

ところが最初にも書いたように変革とか改革は人を無用に高揚させる効果がある。その結果「都構想」とか言わなかった大阪維新が圧勝したのである。

金本阪神も「超変革」というスローガンを掲げた。多くの阪神ファンが期待するのは「阪神タイガースを変えてくれるのは金本しかいない」ということだ。

しかし私はそこまで期待はしていない。たしかにかつて金本知憲は選手として阪神を変えた。
しかし一度変革をした者はえてしてその結果にこだわり、二度目の変革を完遂できない。

変革とか改革は手段である。

「大阪都構想」が結局本来の目的を見失い、変革のための変革にすぎなくなってしまっているのではないかというのと同様だ。
別に変革しなくても強いチームができるのなら、それでもかまわないのである。

これまで伝わってきた情報では、スローガンに反して「超変革」的なことは何もない。選手起用も補強も、従来の阪神とほぼ変わりない。

私が金本新監督に期待するのは「超変革」ではなくてチームの「意識改革」だ。選手もフロントも、裏方も含めて。強くなりきれなかった従来の阪神をビシっと締めてくれるのではないか、と。
それ以外の期待はしていない。

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