コンテンツ評論 テレビ番組評

「美女と男子」をみた

bijodanNHKは時々面白い編成をするが、このドラマは1時間もので全20話という変わり種である。
つまり、民放の普通の連ドラでいえば2クール分だ。

内容は芸能界のサクセスストーリーといえばいいのか?
ただし、主人公は芸能マネージャーで、これを仲間由紀恵が演じる。

仲間由紀恵はすごいコメディセンスの持ち主というわけではないが、コメディと相性がいい。
出世作の「トリック」や「ごくせん」はいずれもコメディラインのドラマだ。

この「美女と男子」はライトコメディという感じだが、仲間由紀恵には似合う雰囲気だ。

仲間由紀恵が演じるのは、IT産業から社命でつぶれそうな芸能事務所に出向してきたキャリアウーマン。もちろん芸能界にはずぶの素人だったが、持ち前の負けん気で芸能界を生き抜いていく。そのパートナーとなるのは、彼女が見いだした素人のイケメン俳優。芸能界にも芝居にも興味のなかったこの男が俳優として成長していく様子もひとつの見所だ。

芸能ネタのドラマというのはそんなに多くないが、どれもすべて嘘くさい。普段ドラマ制作者たちがやってることをそのまま芝居にしてしまうわけにはいかないから、結局芝居向けに作り直してしまうからだろうか? 俳優をホンモノの俳優が演じているのに、なぜ俳優に見えないのだろう? しかし、中盤彼が演技や人間関係に悩みながら俳優として芝居をする面白さに目覚めていくあたりは、ひとつの見ものだったと思う。

難をいえば、女主人公の旦那が妹と不倫して出て行ったり、父親が認知症でやがて亡くなったりというプライベート面のエピソードがやや邪魔な気がした。やはり長いシリーズということでネタをたくさん仕込んだのだろうが、芸能ストーリーだけで行ってほしかったような気がする。途中、芸能事務所が倒産したり、転職した事務所が乗っ取りにあって自ら起業したりというのも、むしろ邪魔だった。

最終回、ふたりの関係を結局男女の恋愛に落とし込むのもやめてほしかった。仕事のパートナーはパートナーでいいじゃないか。そうなんだろうなぁ、と思ってはいたが、なぜ恋愛に絡めないと気がすまないのか?

-コンテンツ評論, テレビ番組評
-, , ,