コンテンツ評論 テレビ番組評

「デート~恋とはどんなものかしら~」をみた

第5話ではサイボーグ009のコスプレも

第5話ではサイボーグ009のコスプレも

このドラマは脚本家の名前でみた。「リーガルハイ」などの古沢良太がはじめて月9でしかも恋愛ドラマを書く、というので。当方、出演者の誰にも贔屓はいないし、そもそも恋愛ドラマは苦手だ。

いちおう恋愛ドラマであるが、手だれ古沢良太さすがに直球は放ってこない。バリバリの変化球、いや魔球といってよい。

理数系超合理主義者の依子(杏)と、文系引きこもりオタク中年ニートの巧(長谷川博己)という「恋愛不適合者」ふたりのとんでもなく常軌を逸した交際を描きながら、しかし恋愛ドラマのエッセンスをこれでもかと詰め込んだ、怪作だ。

あらすじの解説などは不可能だと思うから、見てない人はほっとく。

ただ、恋愛をテーマにしてもこういうドラマの作り方もあるのか、と驚かされたことはたしか。主人公ふたりのキャラクター造形こそすべてだと思う。そもそもこの2人が「結婚に恋愛など不要、お互いのメリットが一致することが大事」というお互いの「理念」で共感し、結婚の約束をしてしまう、ということ自体、これまでの恋愛ドラマではありえなかっただろう。

ただ不思議に思うのは、「恋愛」につきものの性的な要素がほとんど除外されていることだ。依子と巧が結婚の「契約」を話し合う中で結婚後の性生活の回数まで決めようとする、といったくすぐりはあるのだが、それ以外にはセックスの要素はみられない。これは作者が下ネタが苦手なんだろうか? そのおかげもあってか、周囲の人物まで巻き込んで騒動を繰り広げても、ドロドロに陥ることもなくある種の爽やかさは保てているのだが。

民法の連続ドラマは、番組をパッケージとしてスポンサードしてもらうために、1クール9~11回という枠が嵌められている。このドラマも、実は中だるみを感じた。いったん依子と巧が結婚を決め、正月がらみの親族への挨拶や、結納を交わす場面など、ほとんど必要性を感じなかった。面白かったのは、5回くらいまでだったから、たぶん全5~6回でまとめたら、締まったいいドラマになったような気がする。

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