コンテンツ評論 テレビ番組評

「限界集落株式会社」をみた

genkai農村を舞台にしたドラマ。
高齢化が進み農業も先細った農村に、経営コンサルタントが眼をつけて「村を株式会社化して復活させよう」と動く。

テーマそのものは面白いしたいへん興味も湧くのだが、そこばかり着目するとやや肩すかし。
話はわりとご都合主義的だし、根本的な農村改革までは踏み込んでいかない。

むしろ、このドラマでは主な語り手ともなった大内美保を演じた松岡茉優に注目したい。

ドラマは、就活に全滅し祖父がのこした有機農業に取り組もうとする20歳の美穂の視点から描かれている。配役順序からいうと三番手なのだが、事実上の主役といってよい。

「あまちゃん組」とも言われた若手女優陣の中でもブレイクは比較的遅かった松岡茉優だが、伸びしろは一番ある女優ではないか? 能力的には注目すべきものを持っている。

本人は「女版八嶋智人をめざす」といって、コメディを志向しているようなのだが、ベーシックな演技力については定評がある。ここ一番といった場面では、思いがけない表現力を発揮する。

それだけではなく、バラエティへの対応力もすぐれていて、さまざまなバラエティ番組に出演し、またMCにも取り組むというマルチな能力を開花させつつある。トークもいけるということは、頭の回転が速いということだ。だから登場場面も多いし、近々ブレイクしていくことは確実な逸材だ。

ただ、気になるのはそういった能力に振り回されて、何が本業かわからなくなっていく可能性もあるということだ。
まだ若いから名前と顔を売る意味もこめていろいろな仕事にチャレンジしていくのはいいことだと思うが、ある程度わかってきたら志向する仕事に絞っていく必要も感じる。

とにかく、2015年にブレイクしそうな女優No.1にあげておく。

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