テレビ番組評

関西テレビの捏造訂正番組をみた

2010/12/12

昨晩、関西テレビが「発掘!あるある大事典II」の捏造問題について、訂正と謝罪をする15分の番組を放送していた。

ベテランアナウンサーが登場し、調査によって捏造と判明した部分を淡々と説明するだけの番組。その後、捏造ではないが演出などに問題のあった部分については、その放送回のみを列挙し、最後に頭を下げて謝罪するだけの番組だ。

ゴールデンタイムの一角を利用して放送するには、実に異様な番組だと思った。もちろん関西テレビはこの問題によって民放連追放という事態にまで追い込まれているのであって、なりふりかまっている場合ではないだろう。

問題のあった箇所を説明するのはアナウンサーでかまわないだろうが、謝罪はやはり経営責任を問われる社長がすべきではないかと思った。ただし、これで最後ではなく、さらにどこに問題があったか調査が行われ、その結果も番組として放送すると言及されたから、おそらくその時には社長が出演するのだろう。

「●●で放送したこんな事実に問題がありました。申し訳ありません」という事実の発表でこの問題が終わるわけではない。そもそも問題の根源は、番組の制作体制として、最初に結論ありきの番組構成をとったというところにあるのだ。
その裏には視聴率をとるためには何をやってもいい、という放送界の風潮があるはずだし、それをよしとした関テレの経営陣の責任もそこにあるはずだ。

「頭をさげておれば、批判が頭の上を通り過ぎていく」という言葉にあらわされるように、謝罪の表明は本心からではないことが多い。だからこういう番組を見せてもらっても、何の感動もそこにはない。

これから関テレがどういう制作方針をとっていくのか、その表明こそが大事だと思うんだが、どうだろうか。

-テレビ番組評
-,