映画・DVD評(邦画)

「落語娘」をみた

2010/12/11

ミムラという女優は、けっこう若手女優の中では注目している。

そのミムラの初主演作品。ミムラは前座の女性落語家を演じる。
子どもの頃から落語に熱中し、大学を出てから尊敬する大物落語家のもとに弟子入り志願を願い出るも、「女だから」と拒否され、別の落語家の住み込み弟子となった。ところが、津川雅彦演じるこの師匠がくせ者。落語もいい加減、遊び惚けて稽古もつけてくれない。あげく借金まみれになり、テレビ局の企画に乗って、語った落語家を呪い殺すという禁断の咄に挑戦するということになった。

落語家の世界を描いた映画といえば、その津川雅彦が(マキノ雅彦の名で)監督した「寝ずの番」、TOKIO国分太一が主演の「しゃべれども、しゃべれども」などが思い浮かぶ。しかし、どちらも特定の咄の内容にかかわるものではない。両作品とも咄と落語家との関係は希薄だ。そういう意味では、ステレオタイプだが、この作品は芸と演者との関係を垣間見せてはいる。(オカルトチックだが)

ミムラだが熱演しているものの、やはり津川雅彦の存在感が際だっていて、負けている感は否めない。
残念なのは、独特のミムラスマイルが終盤までほとんど見られなかったことだ。

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