コンテンツ評論 テレビ番組評

「アリスの棘」をみた

ギャラリー|TBSテレビ:金曜ドラマ『アリスの棘』上野樹里主演の病院を舞台とした復讐サスペンス。

上野樹里は、かつて医療ミスにみせかけて父親を殺され、復讐のために医師となって病院に入り込む主人公を演じる。

「のだめカンタービレ」であまりにもハマリ役のコメディを演じたため、その後が続かなかった上野樹里が、まったく違ったクールな役で主役に再チャレンジだ。

そもそも上野樹里は演技の下手な女優ではない。「のだめ」のようなコメディから「ラスト・フレンズ」のようなシリアスな役までこなす。
ただ、切り替えは下手だ。今回も、冷たい表情はうまいのだが、日常のシーンで普通の表情に切り替えられない。「憑依型女優」といわれるゆえんかな。

そのへんは知られていたから、最近露出が少なかったのも、どっちかといえば現場での扱いにくさからではなかったのかな、と想像している。

ストーリーは、前半はわかりやすい復讐ものだった。主人公の動機や復讐の対象者は最初から明らかにされ、一話完結でひとりに対する復讐が行われるというわかりやすさ。ただ、それだけにその調子で最後まで行くとなると、飽きられる可能性があるな、と思ったら後半は変えてきた。主人公の父の死に隠された真相が、少しずつ明らかになるにつれて、本当の首謀者があきらかになり、復讐譚の様相が変化してくる。しかし、ラスボスと思われた教授がふたりとも最終回までに殺され、最終回で明らかにされた真相はちょっと行き過ぎかなぁ、という気もする。

 

-コンテンツ評論, テレビ番組評
-, , , ,